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【X1 Area今季の見どころ】開幕から好カードが目白押し!2年ぶり通常開催は最後まで注目試合ばかり

2021年08月23日(月) 14:00

8月28日にX1 Areaが幕を開ける。昨シーズンは、東が交流戦、西がトーナメントと例年と違うフォーマットだったが、今季は2年ぶりの通常開催。11月23日まで12チームによる計36試合の熱き戦いが繰り広げられる。開幕を前にディビジョンごとの見どころを紹介したい。

東地区では、アサヒビールシルバースターが大本命。昨季はクオーターバック(QB)ケダリアス・ハンフリーズ、ワイドレシーバー(WR)リッジ・ジョーンズら外国人が合流できない中、主将のQB安藤和馬、RB山本勇仁ら日本人選手がオフェンスをけん引した。大幅な戦力ダウンがないだけに、今季も東地区では抜きんでている。注目カードは第4節(10月10日)のディアーズフットボールクラブ戦。昨季は最終戦で苦杯を舐めた相手だけに、今季はライバルに雪辱を果たしたい。

富士ゼロックスミネルヴァAFCは、今季から富士フイルムミネルヴァAFCにチーム名称を変更。2年目となる丸田大介ヘッドコーチ体制のもと、心機一転を図る。昨秋の公式戦を出場辞退したPentaOceanパイレーツと警視庁イーグルスも、今季は新たな気持ちで挑む。

中地区は、LIXILディアーズから名称変更したディアーズフットボールクラブが中心。昨季All X1 Area東地区&中地区の最優秀選手(MVP)に輝いた日本代表QB石井僚介に加え、前田直輝、永川勝也といった日本代表経験のあるベテランWRコンビが健在。そしてランニングバック(RB)宮幸崇がノジマ相模原ライズから加入して、X1 Areaトップクラスの攻撃陣の破壊力が増した。新たなスタートを切るチームにとって、第4節のアサヒビール戦と第5節(10月24日)のアサヒ飲料チャレンジャーズ戦が正念場となりそうだ。

そのディアーズと開幕戦で激突するのが電通キャタピラーズ。守備に小林貴と寺岡芳樹の両ディフェンスライン(DL)を補強。法政大学出身の小林と関西学院大学出身の寺岡はともに学生時代に主将を務めた逸材だ。開幕戦からいきなり勝負どころを迎える電通は、初戦から強力守備を武器に旋風を巻き起こしたい。8月28日の開幕戦で激突するブルザイズ東京とBULLSフットボールクラブは、一つでも多くの白星を重ねたいところだ。

西地区は、イコールワン福岡SUNSとアサヒ飲料クラブチャレンジャーズの2強か。チーム名をみらいふ福岡SUNSから変更したイコールワン福岡は、元ラグビートップリーガーの黒川ラフィと筬島直人(ともに元コカ・コーラレッドスパークス)、元プロ野球選手の田村丈(元横浜DeNAベイスターズ)が加入。黒川がRB、筬島がDL、田村がWRのポジションに挑戦する。そして、2年目を迎えるDLコージ・トクダは、パワーとスピードが進化して、Xリーグの水にも慣れてくるだろう。異色の経歴の持ち主ばかりだが、身体能力は抜群のアスリートだ。

対するアサヒ飲料は、丸尾玲寿里(ウィニペグ・ブルーボマーズ)がCFL挑戦で守備の要が抜けているのが痛い。その一方で、2019年まで主将だったラインバッカー(LB)大江健士郎が復帰したのは心強い。攻撃では昨季All X1 Area西地区のMVPに選出されたRB巽豊、日本代表タックル(T)黒川晴央が健在だけに、QBサフロン・ギャレット・サムエルのクオーターバッキングが勝利のカギを握っている。昨季はイコールワン福岡に34対17で快勝したアサヒ飲料。果たして今年の結果はいかに。気になる一戦は、いきなり8月28日の開幕戦で火ぶたが切られる。

名古屋サイクロンズは、昨季最優秀新人賞を受賞したWR坂本アントニーマウネディの2年目の進化に期待。アズワンブラックイーグルスは、38歳にして初めてAll X1 Area西地区の守備に選出されたDL澗隨浩俊を中心とした守備陣の奮闘に注目したい。