【X1 Area第1節見どころ】イコールワン福岡はアサヒ飲料に昨季の雪辱なるか? 名門大学出身の元主将2人補強の電通はジャイアントキリング狙う
2021年08月26日(木) 20:00
X1 Areaの2021年シーズンが28日に幕を開ける。開幕節は28日と29日に計5試合開催され、中でもイコールワン福岡SUNS対アサヒ飲料チャンレジャーズ戦に注目が集まりそうだ。
イコールワン福岡SUNSは、元ラグビートップリーガーの黒川ラフィと筬島直人(ともに元コカ・コーラレッドスパークス)、元プロ野球選手の田村丈(元横浜DeNAベイスターズ)が加入したが実力は未知数。それでも、オフェンスではワイドレシーバー(WR)栗原崇、クオーターバック(QB)西山雄斗のホットラインが機能すれば相手にとっては脅威だろう。守備でも、ディフェンスライン(DL)コージ・トクダが、チームのホームページで自身の強みを「スピード前年比25%アップ」と自負しているように、2年目でXリーグにアジャストしてきている。
対するアサヒ飲料は、CFL挑戦中のラインバッカー(LB)丸尾玲寿里の穴を埋められるかが今季の課題。それでも、背番号「0」で心機一転復帰した元キャプテンのLB大江健士郎の存在は大きい。攻撃では、新加入のWR今中希に期待。カリフォルニア・ポリテクニック州立大学サンルイスオビスポ校出身のルーキーは、アメリカ仕込みのフィジカルで相手を圧倒できるか。昨秋の対戦では、アサヒ飲料が34対17で快勝した。それでも第3クオーターまでは、7点差とイコールワン福岡も善戦した。開幕から今季を占う楽しみな一戦になりそうだ。
また、電通キャタピラーズ対ディアーズフットボールクラブの一戦も注目カードだ。昨秋のマッチアップでは、ディアーズが第2クオーターにいきなり24点を挙げて、試合の大勢を決めた。それでも、それ以降は点差だけをみれば互角の戦いが繰り広げられた。苦杯を舐めた電通は計363ヤードを喪失して、守備の課題を露呈した。それだけに、今季は小林貴と寺岡芳樹の両ディフェンスライン(DL)を補強して守備強化を図った。法政大学出身の小林と関西学院大学出身の寺岡は、ともに学生時代に主将を務め、世代は違えどともにU-19日本代表にも選出されたこともあるタレントだ。新戦力を筆頭に昨季とは違うところを証明したい。対するディアーズは、チーム名をLIXILディアーズから変更した初戦で好発進したいところだ。
PentaOceanパイレーツ対アサヒビールシルバースターは、昨秋は公式戦を辞退したPentaOceanが2年ぶりに実戦の場に復帰する。日本大学で昨年の甲子園ボウルに出場した大通広志、岸澤淳之介のWRコンビを迎え、パス攻撃を補強しただけに、名門シルバースター相手にどのような試合を繰り広げるか楽しみだ。
アズワンブラックイーグルス対名古屋サイクロンズは、昨秋の対戦でアズワンが試合時間残り3分にタッチダウンを記録して、17対16の逆転勝利を飾った。その試合でラン攻撃22ヤードに終わった名古屋は、地上戦を強化。アサヒビールから慶応義塾大学出身のRB谷田顕弘、オフェンスライン(OL)にも3人の新人が加入した。アズワンは、38歳のベテランDL澗隨浩俊を中心とした守備陣で昨季の再現を狙う。
BULLSフットボールクラブ対ブルザイズ東京では、昨秋は3連敗に終わったBULLSは、昨季X1 Areaトップの15タックルを記録したLB増田純平と2インターセプトをマークしたディフェンスバック(DB)志戸摩朋宏を中心とした守備から勝機を見出したい。対するブルザイズ東京も昨季タックル王の住谷優太と同サックリーダーの除川豪のDLコンビを軸としたディフェンスを武器に開幕白星発進してシーズンの勢いをつけたいところだ。
なお、第1節の警視庁イーグルス対富士フイルムミネルヴァAFC戦は、11月7日に横浜スタジアム(会場は変更になる可能性あり)で開催される予定となっている。