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ノーガード戦必至のエレコム神戸対IBM【X1 Super第1節の見どころ】

2021年09月03日(金) 15:00

エレコム神戸ファイニーズとIBMビッグブルーが、開幕週の9月5日にエキスポフラッシュフィールドで対戦する。両者は昨季の開幕戦でも対決し、壮絶な点取り合戦の末にエレコム神戸に軍配が上がった。得点力がある両チームの対決だけに、今年もノーガード戦になること必至か。

昨季のエレコム神戸は、開幕のIBM戦で終了間際の劇的タッチダウンで勝利するも、その後は2連敗でシーズンを終えた。最近2年間の対戦で2連勝と相性が良いIBM相手に勝って、シーズンの弾みをつけたい。エレコム神戸は米倉輝ヘッドコーチも外国人頼みのチームと認めるように、日本人の奮起が求められる。カギとなるのは、昨季のIBM戦では78ヤードに封じられた地上戦。そのうち、クオーターバック(QB)コーディ・ソコールが61ヤードを稼いだだけに、エースの白神有貴、新人の秋元ミンジェら日本人ランニングバック(RB)陣の活躍は欠かせない。また、2017年の関西学院大学主将だったオフェンスライン(OL)井若大知の復帰にも注目したい。

対するIBMは、不在となった選手の穴を埋めることが勝利への絶対条件だ。まず、ヘッドコーチ専任となったケビン・クラフトの代わりとなるQB。その司令塔には、サウスポーの政本悠紀を軸に、機動力ある馬島臨太郎、身長186センチの大型パサーであるルーキーの西澤巧馬を揃え、多士済々の布陣で相手をかく乱させる。次に、ヨーロッパリーグ挑戦中の近江克仁が不在のワイドレシーバー(WR)。ここには、ともに海外の大学でプレイ経験がある遠藤太朗と木村イーサン十良が新加入しただけに、期待が持てそうだ。そして、CFLに挑戦している佐藤敏基がいないキッカー(K)。接戦が予想されるカードだけにここが一番の課題となりそうだが、福岡勇斗と丸山和馬のルーキー2人に託す。さらにエレコム戦で大事なのが、昨季に5タッチダウンを許したパス守備。相手にペースを握られないためにも、前線からプレッシャーをかけ続けて相手QBを慌てさせ、簡単にパスを通させないことがマストとなる。昨季のIBMは3戦全敗と悔しい結果に終わっただけに、初戦からエンジン全開でいきたい。