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【X1 Super】“新生”富士通が開幕白星発進 ノジマ相模原相手に7TD

2021年09月04日(土) 20:59

X1 Superレギュラーシーズンが、4日に開幕。富士通スタジアム川崎で富士通フロンティアーズとノジマ相模原ライズが対戦した。どんよりとした空の下、小雨が降る中スタートした一戦は、今シーズンから司令塔が変わった富士通が先制点を奪うと、その後も相手のミスに乗じて加点。後半には新戦力を試す余裕も見せて、終わってみれば7タッチダウンを挙げる49対17の快勝で開幕白星発進とした。

昨季リーグ最優秀選手のクオーターバック(QB)マイケル・バードソンが抜けたのに加え、ポジション変更もあるなど昨年から様変わりした富士通。心機一転を図るチームは、新たな役割が与えられた選手が今季初戦から躍動した。レシーブからスタートした富士通は、オープニングドライブで、ラインバッカー(LB)からランニングバック(RB)へ再転向したトラショーン・ニクソンのランと、バードソンに代わりエースQBの座に就いた高木翼のパスで着実に前進。すると最後は、QB高木が左サイドのワイドレシーバー(WR)松井理己へ23ヤードタッチダウンパスを通して、幸先よく先制した。

なおも富士通は、直後のキックオフで相手がファンブルしたボールを小梶恭平がリカバーしてそのままエンドゾーン内へ持ち込み加点。試合開始から3分足らずで14点のアドバンテージを握った。

攻撃の手を緩めない富士通は、相手のフィールドゴールからのスナップミスで得た攻撃権こそパントに終わるも、ノジマ相模原のファンブルを誘発。これをリカバーして敵陣9ヤードから攻撃権を得ると、2度のパス失敗を挟んでQB高木からWR宜本潤平へパス成功。キャッチした宜本は、相手守備にタックルされながらもエンドゾーン内へ飛び込み追加点を奪った。

前半の中盤で21点のビハインドを負ったノジマ相模原は、QBカート・パランデックがランとパスを効果的に織り交ぜる見事なクオーターバッキングを披露する。ここで38ヤードのフィールドゴールにつなげ、ようやく反撃の狼煙を上げた。

しかし、富士通は直後の自陣32ヤードから始まったドライブで、QB高木からWR松井への33ヤードパスでロングゲインして一気に敵陣へ攻め込むと、QB高木が今度は右コーナーへ走っていたサマジー・グラントへ柔らかいパス。司令塔の右腕から投じられたパスは綺麗なアーチを描き、今季からWRへ転向したグラントの腕の中へおさまった。パス攻撃が機能した富士通が、28対3で前半を折り返した。

後半最初のノジマ相模原の攻撃をパントに抑えた富士通は、自陣7ヤードから開始した攻撃で、QB高木のパスとWRグラントのランで確実に前進。仕上げは高木が右サイドで待つWR小梶へこの日4つ目のタッチダウンパスをヒットして突き放した。

これ以上離されたくないノジマ相模原は、敵陣41ヤードで相手のファンブルをリカバーして攻撃権を奪取。この好機に、QBパランデックが左サイドを駆け上がったWR八木雄平へ28ヤードのロングボムを成功させてようやくタッチダウンを挙げた。

富士通の大量リードで迎えた第4クオーター、メンバーを大幅に入れ替えてきた富士通は、第3クオーター途中から高木に代わって司令塔の座に就いたQB高津佐隼矢が、タイトエンド(TE)蔵野裕貴へ27ヤードのタッチダウンパスをヒット。今季からWRからQBへコンバートした高津佐は、その後のドライブでもゴール前5ヤードで自ら中央を突いて追加点を挙げてダメを押した。

計7タッチダウンの富士通は、高木がパス16回中12回成功、182ヤード、4タッチダウンの大活躍。2番手の高津佐もパスとランで計2タッチダウンを挙げる器用さをアピールした。

一方、敗れたノジマ相模原は、試合終了間際にQBパランデックがこの日2つ目となるWR八木へのタッチダウンパスを通すも時すでに遅し。3度のファンブルロストが響き、昨年の開幕戦で大敗した相手に、再び同じ結果となってしまった。なお、この試合で、元横浜DeNAベイスターズのWR石川雄洋が、第4クオーター途中から出場。相手ディフェンスと競り合いながらも、24ヤードパスをキャッチして、うれしいXリーグ初捕球を記録した。

<ニュース>元DeNA石川がデビュー戦で1捕球を記録 初ヒットより「今回の方がうれしい」
https://xleague.jp/news/20030

<見逃し配信>富士通 vs. ノジマ相模原  (XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/516