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元DeNA石川がデビュー戦で1捕球を記録 初ヒットより「今回の方がうれしい」

2021年09月04日(土) 21:08

ノジマ相模原ライズのワイドレシーバー(WR)石川雄洋が、4日に富士通スタジアム川崎で行われたX1 Super開幕戦の富士通フロンティアーズ戦に途中出場。元横浜DeNAベイスターズの内野手からアメリカンフットボールに転向した35歳が、デビュー戦で嬉しい初キャッチを記録した。

出番は突然やってきた。試合終盤となってノジマ相模原が劣勢の中、背番号80を背負った石川がフィールドに登場した。「体を動かしておいてとは言われたが、(出番が)いつとは言われなかった」と明かした石川は、緊張する暇もなかったのか、クオーターバック(QB)カート・パランデックの右腕から投じられた24ヤードのパスを見事キャッチ。相手守備に背後からマークされながらの難しい捕球だったが、元プロ野球選手の片りんを見せた。

「不思議な感じ。アメフトを本当にやっている感じがした。やっているときは必死で、オフェンスラインも頑張ってくれているし、カートも良い球を投げてくれたので絶対にキャッチしてやろうと思っていたのですが、その瞬間はそんなこと考えていられなくて、しっかりと練習でやったことをできるように心掛けていた」と初キャッチを振り返る石川。捕球した後にすぐにタックルを受けたが、「準備ができていたのであまり痛くなかったです」と笑い飛ばした。

デビュー戦を終えた石川は、「野球みたいに毎試合ではなく、1週間に1試合という独特な1試合にかける雰囲気というのが試合前から伝わってきて、その中で入らせていただいてすごく興奮した。改めて、アメリカンフットボールの選手はすごいなと思いました。リスペクトします」とコメント。6月26日にチームに合流してわずか2カ月ほどの準備期間しかなかったが、しっかりとアジャストして次戦以降の活躍を予感させた。

2004年にドラフト指名を受けて入団した石川は、3年目に初ヒットを記録。その時の感情と比べると、「(横浜のデビュー時と)年齢は違うのですが、その時の感覚と似ている。野球は昔からずっとやってきたけど、アメフトはゼロから始めてパスを捕ったので、それはそれで今回の方がうれしい」。

この日の記録は1捕球、24ヤード。次の目標はタッチダウンとなるが、「それが理想。僕も捕ってみたい」。プロ野球界からアメフト界へ異例の転身を果たした35歳の挑戦はまだ始まったばかりだ。

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<ゲームリポート>“新生”富士通が開幕白星発進 ノジマ相模原相手に7TD
https://xleague.jp/news/20027

<見逃し配信>富士通 vs. ノジマ相模原  (XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/516