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開幕3連勝は「合格点」も満足には至らず 4週後のオービック戦を見据えるパナソニック荒木監督

2021年10月08日(金) 10:00

X1 Super第3節を終え、パナソニック インパルスを率いる荒木延祥監督(上段写真)は攻守およびキッキングのそれぞれに対し「合格点」と笑みをこぼしながら振り返るも、6年ぶり5度目の日本一を目指すチームとして、満足していなかった。

「今日のままでは勝てない。このままでは、試合にもならない。」

【パナソニック インパルス提供】
ポジティブな面では、試合序盤に自陣1ヤードという厳しいフィールドポジションからのオフェンスシリーズだったにもかかわらず、クオーターバック(QB)アンソニー・ロウレンスからワイドレシーバー(WR)木戸崇斗へのロングパスが決まってタッチダウンでシリーズを終えたり、守備陣も一発で相手に得点を許したりすることはなかった。攻守に留まらず、キッカー(K)佐伯眞太郎についても荒木監督は安定したキックを評価している。これが65-17という大差で勝利を収めた一因となったのだろう。

しかし、次戦の相手はオービックシーガルズだ。昨年度は、第3クオーターまで優勢だったものの、最終クオーターでWR前田眞郷にタッチダウンパスを許し、35-34と1点差に泣いた。あと一歩のところで、ジャパンXボウルに進出できなかったことを踏まえると、パナソニックにとって十分に「特別な相手」といえる。

荒木監督に今後日本一を目指す道のりを進むうえでキーとなるプレーヤーを挙げてもらった。攻撃陣からはWRブレナン翼(中段写真)が挙がり、「もっと1対1でゲームブレークしてほしい」と話した。QBとのタイミングをより合わすことができれば、新人ながらにチーム随一のポイントゲッターになるだけのポテンシャルはあるだろう。

一方、守備陣からはベテランのディフェンスライン(DL)梶原誠人(下段写真)と大野莞爾の2人の名前が挙がった。「しっかりと準備して相手のQBに向かってプレッシャーをかけてほしい」とコメント。IBM戦では見られなかったQBサックでチームを鼓舞したい。

オール三菱ライオンズの出場辞退により、4週間ほど実戦から離れてしまう。「チームの精度や完成度は試合でしかステップアップできない」と荒木監督も不安に感じているようだ。この4週間が吉と出るか、凶と出るか。昨年度の悔しさを晴らすことができるのか。個人として、チームとして、よりパワーアップした姿をグランドで見せてほしい。

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パナソニック インパルス vs. IBM BIG BLUE
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