ニュース

【X1 Area】注目の無敗対決はシルバースターに軍配 ディアーズとの第4Qの攻防を制する

2021年10月10日(日) 14:22

X1 Area第4節のアサヒビールシルバースター対ディアーズフットボールクラブの注目の全勝対決は、試合時間残り1分47秒でランニングバック(RB)岩田和樹(上段写真)が4ヤードタッチダウンランを決めてシルバースターが15-10で勝利し、無敗を守った。

シルバースターは4戦全勝で勝ち点を12とし、X1 Area首位タイの座を守った。ディアーズは3勝1敗で勝ち点は9のまま。次節はアサヒ飲料クラブチャレンジャーズと対戦する。

序盤はランの好調なディアーズのペースだった。オープニングドライブで61ヤード進んで敵陣12ヤード付近に達したディアーズはキッカー(K)青木大介の29ヤードフィールドゴールで先制した。しかし、自陣1ヤードから始まった3度目のポゼッションで、クオーターバック(QB)大和田昌太郎のパスがインターセプトされたあたりからディアーズのオフェンスが滞るようになる。

一方のシルバースターはキャプテンのQB安藤数馬(中段写真)が今季初先発。再三にわたって自陣27ヤードよりも前のいいフィールドポジションで攻撃権を得た。なかなかエンドゾーンに攻め込めないものの、着実にフィールドゴールで点を重ねて第3クオーター終了までに9-3と逆転に成功する。

試合が大きく動いたのは最終クオーター中盤だ。シルバースター陣内43ヤードでフォースダウン2ヤードの場面を迎えたディアーズはここで勝負をかける。ギャンブルを選択し、パスプレーを行う。このプレー中の相手の反則でファーストダウンを更新。そのままドライブを続けて、残り5分48秒でQB大和田昌太郎からワイドレシーバー(WR)杉田有毅への11ヤードパスが決まって、この試合両チーム通じて初めてのタッチダウンを奪った。キックも決まって10-9と試合をひっくり返した。

シルバースターは第3クオーター始めからQBを田中大輔にスイッチしていたが、この大事な場面で安藤がフィールドに戻る。その安藤からWR小林一輝への36ヤードパスで一気に敵陣21ヤードまでボールを進めたシルバースターは、RB川村洋志や岩田へのショートパスでさらにゲインを重ねつつ時間を消費していく。そして、最後は安藤からハンドオフを受けた岩田が決勝タッチダウンをあげた。7点差とすることを目指した2点コンバージョンは失敗したが、最後はディアーズの攻撃を封じて激戦に幕を下ろした。

シルバースターは次節は名古屋に遠征してサイクロンズと対戦し、最終戦でアサヒ飲料と富士通スタジアム川崎で顔を合わせる。

●関連リンク
<見逃し配信>(XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
アサヒビールシルバースター vs. ディアーズフットボールクラブ
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/4908