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富士通の山本HC、攻撃に手ごたえもパス守備は「課題になっている」

2021年10月20日(水) 12:00

富士通フロンティアーズは、第4節のIBM BIG BLUE 戦で8個のタッチダウンを奪う快勝劇を見せた。しかし、総獲得ヤードが688ヤードと圧倒的な攻撃力を展開したオフェンスに比べ、ディフェンスには課題を残した。

富士通の山本洋ヘッドコーチは、パスで479ヤード、ランでも189ヤード稼いだ攻撃陣について、「ファーストドライブを得点に持っていけているので、そこに関してはオフェンス全体として良い方向に進んでいると捉えている」とコメント。開幕から3戦連続で最初のシリーズを得点に結びつけているオフェンス陣に一定の評価を与えていた。

その一方で、守備に綻びが見られた。特にパスでは309ヤードを喪失した。この結果には指揮官も、「パスのところでは、今までのゲームでも課題になっている部分でもあると思っている」と、改善ポイントに挙げる。確かに、開幕から3試合連続で200ヤード超のパスを決められているのは今後の戦いに向けて不安が残る。

無傷の4連勝とした富士通だが、次節のエレコム神戸ファイニーズ戦に続き、パナソニック インパルス、オービックシーガルズといった強豪との対決が控える。山本HCはタフな終盤戦に向けて、「昨年は決勝までいったが、残念ながら勝つことができなかった。チームとしては、日本一になることを目標に掲げているのでまずは一戦一戦勝利を積み上げて、決勝の舞台に上がれればいいと思っている」と、2年ぶり6度目のチャンピオンに向けて目の前に試合に集中するのみだ。