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【X1 Area第5節の見どころ】昇格争いが大詰め! 負けられないディアーズは全勝のアサヒ飲料相手に連敗阻止なるか

2021年10月21日(木) 12:30

X1 Areaは23日から第5節に突入する。23日、24日と11月7日の2週にわたって計7試合の熱い戦いが繰り広げられる中、来季のX1 Superへの昇格争いが熱を帯びてくる。中でも注目の一戦はアサヒ飲料クラブチャレンジャーズ対ディアーズフットボールクラブだ。

来季のX1 Superへ昇格できるのは4チーム。現時点では、ともに4連勝のアサヒ飲料とアサヒビールシルバースターが一歩リード。1敗で追うのが、ディアーズ、イコールワン福岡SUNS、電通キャタピラーズと、消化試合が1つ少ない警視庁イーグルス。残り2節で、自力で昇格を決められるのはこの6チームに富士フイルムミネルヴァAFC (1勝2敗、残り3試合)を加えた7チームに絞られた。

アサヒ飲料対ディアーズ戦は、24日に神戸市王子スタジアムで開催される。アサヒ飲料は、前節で今季初の完封勝利をあげるなどディフェンスが機能。攻撃陣も前半で31得点を奪う猛攻を見せ、攻守がかみ合っての快勝だった。注目はクオーターバック(QB)ギャレット・サフロン(上段写真)とワイドレシーバー(WR)ロバート・ジョンソンのホットライン。サフロンがパス獲得ヤードで、ジョンソンも捕球獲得ヤードでX1 Area首位を走る。サフロンが投じた10タッチダウンパスのうち、ジョンソンが半数の5個をキャッチと息がぴったりだ。分かっていても簡単には止められないコンビだ。

対するディアーズにとっては、負ければ昇格が厳しくなる崖っぷちの一戦。連敗だけはどうしても避けなければならない。ディフェンスはアサヒビールを1タッチダウンに抑えただけに、勝敗のカギを握るのは攻撃陣。特にパスオフェンスを機能させたい。アサヒ飲料は第1節と2節のパス喪失ヤードがともに200ヤードを超え、パス守備に難を抱えている。タッチダウン数(12)がリーグトップのQB大和田昌太郎が、前田直輝ら経験あるレシーバー陣へ投げ分けて、相手の弱点を突きたい。

開幕から無傷の4連勝でリーグ首位をアサヒ飲料と並走するアサヒビールは、名古屋サイクロンズと対戦。前節でディアーズとの激戦を制し、昇格に向けて大きく近づいた。ただ、何度も敵陣まで進みながらタッチダウンがわずか一つに終わったのは決め手を欠いた証拠。第4節の週間MVPに輝き、リーグ2位のラン獲得ヤードを記録しているランニングバック(RB)川村洋志(中段写真)あたりがゴール前で存在感を見せたいところだ。空中戦では、今季から復帰したWR林雄太がチームトップの捕球獲得ヤードを稼いでいるのは心強い。対する名古屋は、最終節が警視庁なので昇格争いのカギを握るチーム。ここまで4連敗だが、内容は決して悪くない。上位チームに一泡吹かせたいところだ。

1敗のイコールワン福岡(下段写真)は、前節に今季初勝利を挙げた富士フイルムミネルヴァAFCと顔を合わせる。オフェンス陣はリーディングラッシャーのRBブランドン・ベリー、パス捕球獲得ヤード2位のWRドニー・キング、タッチダウン数3位のQB西山雄斗とタレントがそろい、不安要素は少ない。心配なのは守備。前節も総獲得ヤードで自軍を上回る329ヤードを許した。最終節の電通戦を前に立て直しておきたいところだ。一方の富士フイルムは、警視庁、ディアーズとの対戦を残し、名古屋と同様に昇格争いのカギを握る。今節は2週間で2試合とタイトな日程となるが、番狂わせを起こしてリーグをかき回したい。

3勝1敗の電通は、1勝3敗のPentaOceanパイレーツと対戦。初戦を除けば、3戦連続で130ヤード超えと地上戦が機能している電通は、パスでもQB柴崎哲平がリーグ3位のパス獲得ヤードと安定している。パイレーツは前節でイコールワン福岡と互角に近い勝負をしただけに、電通にとってパイレーツ戦は最終節のイコールワン福岡戦への試金石となる。

警視庁は第1節の富士フイルム戦が11月7日に組み込まれたため、23日のBULLSフットボールクラブ戦と合わせて2週間で2試合を戦う。注目は3試合で8インターセプトの守備と、勝ち試合では150ヤードを超すランオフェンス。昇格争いは他チームの結果にもよるが、まずはここで連勝して勝ち点を積み重ね、最終節の名古屋戦に昇格を託す。BULLSは何とか今季初勝利を掴みたい。

ブルザイズ東京とアズワンブラックイーグルスは、1勝3敗同士の戦い。アズワンは、前節の警視庁戦を黒星ながら2点差の接戦を演じるなど上位チームとの試合でも引けを取っていない。それだけに、ブルザイズも初戦のBULLS戦(14-7で勝利)のようなロースコアの展開に持ち込み食らいついていきたい。