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【X1 Area】手に汗握るラスト90秒の攻防 制した警視庁が3勝目

2021年10月23日(土) 15:20

X1 Area第5節初日は富士通スタジアム川崎で行われ、警視庁イーグルスがBULLSフットボールクラブに14-13と競り勝ち、3勝目(1敗)をあげた。警視庁が初めてX1に昇格した2013年以降、X1での同一シーズン3勝は過去最多。2節を残して勝ち点を9に伸ばし、X1 Superへの昇格に望みをつないだ。BULLSは5敗目を喫した。

息詰まる熱戦だった。お互いにX2時代からしのぎを削ってきたライバル同士である2チームは最後まで目の離せない展開が続いた。

先制したのはBULLSだった。第2クオーターの3分過ぎ、キッカー(K)高橋直也の29ヤードフィールドゴールが決まって3-0とリードを奪う。しかし、警視庁はその直後のキックオフでランニングバック(RB)兼リターナーの富澤友貴が97ヤードリターンしてエンドゾーンに持ち込んだ。 富澤は第2節のPentaOceanパイレーツ戦に続く今季2度目のキックオフリターンTDだった。

後半はBULLSがペースをつかんだ。第3クオーターのオープニングのキックオフをワイドレシーバー(WR)兼リターナーの大西悠斗が95ヤードリターンタッチダウンにして10-7と逆転した。さらに警視庁のファンブルロストから得たポゼッションでもフィールドゴールで加点して13-7とリードを広げて最終クオーターに突入する。

試合が大きく動いたのは第4クオーターの6分過ぎだ。自陣20ヤードからオフェンスを始めた警視庁はRB富澤、伊藤碧のランやクオーターバック(QB)染谷大空のパスでドライブを進め、最後は染谷の3ヤードランでタッチダウンをあげた。試合の残り時間が1:24となったこの時点で13-13の同点。エキストラポイントのキックも成功して警視庁が14-13と土壇場で試合をひっくり返した。

今季初勝利を狙うBULLSも最後まで粘りを見せる。自陣41ヤードからのドライブをQB時崎達弘から大西への11ヤードパス、25ヤードパスなどで敵陣21ヤードまで侵入する。BULLSにとっては逆転のフィールドゴール圏内だ。対する警視庁は再逆転された場合に備えて攻撃時間を残すため、タイムアウトを使って時計を止めつつBULLSの攻撃をフォースダウン11まで追い込んだ。

そして迎えた最終プレー。残り4秒でボールは警視庁陣内の22ヤードに置かれた。逆転のためのフィールドゴールユニットを投入するBULLS。しかし、K高橋の蹴ったボールは無情にも右側のアップライトに当たってゴールポストの外へ。39ヤードのフィールドゴールトライは失敗し、手に汗握る接戦は警視庁の勝利で幕を閉じた。

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警視庁イーグルス vs. BULLSフットボールクラブ
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