【X1 Super】富士通フロンティアーズが2年ぶり遠征試合でエレコム神戸ファイニーズを撃破 全勝を守る
2021年10月31日(日) 23:48X1 Super第5節第2日目は31日、快晴の大阪市東住吉区・ヨドコウ桜スタジアムで、全勝で2年ぶりに関西に乗り込んだ富士通フロンティアーズとセミファイナル進出に向けて負けられないエレコム神戸ファイニーズが対戦。
先制点こそ奪われたが19-11でエレコム神戸を下し、今季リーグ5戦全勝とした富士通が2試合を残して3位以内でのセミファイナル出場を決めた。エレコム神戸は1勝3敗1分けとなった。
第1クオーター、エレコム神戸は開始早々のキックオフをワイドレシーバー(WR)アルフォンソ・オヌワーが44ヤードの好リターン。ランニングバック(RB)秋元ミンジェのランやWR内田大喜へのパス攻撃で敵陣29ヤードの好ポジションへ。さらにRB白神有貴のラン、WR近藤天晴へのパスで得点チャンスを広げる。
しかし、反則やパス失敗によってファーストダウンを更新できず、36ヤードのフィールドゴールを狙う。ここはキッカー(K)多田羅翔吾がきっちり決めて先制、3-0とした。
「今日のスペシャルチーム(キッキング、パントリターン)の出来は悪すぎた。次の試合に向けての大きな修正点です」と富士通の山本洋ヘッドコーチ(HC)が反省したとおりに、その後のキックオフで、エレコム神戸に奇襲オンサイドキックを許してしまう。エレコム神戸は攻撃を継続させるも、フィールドゴールアテンプトはブロックされて失敗。追加点はならなかった。
富士通はRBトラショーン・ニクソン(上段写真)のランで一気にエレコム神戸陣内に入る。WR宜本潤平、中村輝晃クラーク(中段写真)へのパスがヒット、ゴール前21ヤードに。その後、反則による罰退があったものの左サイドを一直線に走るWRサマジー・グラントへの31ヤードタッチダウンパス(エキストラポイントのキックはブロックされて失敗)が決まり6-3と逆転。
続く第2クオーター、10分12秒にはRBニクソンが12ヤードを爆走してタッチダウン(2ポイントコンバージョンのパスは失敗)。12-3と点差をひろげて前半を終了した。
第3クオーター、追加得点が欲しい富士通は果敢に攻め、エレコム陣内を脅かすが、8分4秒に46ヤードの長いフィールドゴールを狙うも失敗。
逆転を狙うエレコム神戸は4分17秒、自陣49ヤードからフォースダウンギャンブルを選択。クォーターバック(QB)コーディー・ソコールが投げたパスはWRが確保したように見えたがインコンプリート。攻撃権の更新ができない。
一方、富士通はRBニクソンのランとパスキャッチで3連続でファーストダウンを更新してエレコム神戸陣内16ヤードまで攻撃を進める。しかし、パス失敗が続き、34ヤードのフィールドゴールを選択。これをエレコム神戸の齋藤瑶平が叩き落として追加点を許さなかった。
そして、試合は第4クオーターへ。開始から1分31秒でニクソンがランプレーで中央突破して23ヤード走りきり2本目のタッチダウン。19-3とやっと追加点を奪った。
その後、攻撃を敵陣39ヤードまで進めたものの、エレコム神戸ラインバッカー(LB)石垣大樹にインターセプト喫し攻撃権を奪われる。しかし、6分41秒に、富士通ディフェンスバック(DB)奥田凌太がお返しのインターセプトで攻撃権を奪い返した。
ところがその後の攻撃でエレコム神戸DB木村俊基が、またもインターセプトを記録して攻撃権が行き来する試合展開。そして、試合残り43秒、じっくり富士通を攻め立てたエレコム神戸は、QBソコールからWRオヌワー(下段写真)への3ヤードタッチダウンパス(2ポイントコンバージョン成功)が決まって、11-19としたが、追い切れなかった。
「今日の勝利は、尻上がりに調子を上げていったディフェンスのおかげ」とまずはひと安心の山本HCだった。
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エレコム神戸ファイニーズ vs. 富士通フロンティアーズ
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