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【X1 Super】パナソニック インパルスがオービックシーガルズとの全勝対決を制し、昨季の敗戦の雪辱果たす 

2021年11月01日(月) 00:17

試合前にすでにセミファイナル出場の切符を得たパナソニック インパルスとオービックシーガルズが大阪のヨドコウ桜スタジアムにて対戦した。両チームともにこれまで全勝で駒を進めており、見逃せない激戦が予想されたが、13―6でパナソニックが勝利を収めた。

先に攻撃権を得たパナソニックは、クオーターバック(QB)アンソニー・ローレンス(上段写真)から、ワイドレシーバー(WR)ブレナン翼へ16ヤードのパスが決まり敵陣へと突入した。エンドゾーンを目指しパスを投じるも思うように決まらず、フィールドゴールを選択。しかし、キックは逸れて失敗となり、得点にはならなかった。

続いて、着々とボールを進めるパナソニックはランニングバック(RB)ミッチェルジャモーが走るもファンブルしてしまう。オービックのディフェンスライン(DL)仲里広章にリカバーされ、ゴールまで11ヤードとピンチが訪れた。オービックは引き寄せられた流れをそのままに攻守交代後すぐ、WR水野太郎へのタッチダウンパスを決める。しかし、ポイントアフタータッチダウンでは、パナソニックの守備陣がキックをブロックし、先制点は6点に留めた。その後、パナソニックはDL梶原誠人のQBサックなど守備陣が踏ん張るも、無得点のままオービックリードの6-0で第1クオーターを終えた。

第2Qが始まって1プレー目、守備を務めるパナソニックの第一線がQBジミー・ロックレイにかなりのプレッシャーを与えたこともあり、ディフェンスバック(DB)ジョシュア・コックスがインターセプト。攻守交替後、パナソニックは自陣20ヤードより攻撃を始め、 RB ミッチェルが右に大きく開いたグラウンドを走りタッチダウンを決めた。キックはキッカー(K)佐伯眞太郎が難なく決め、1点差でリードすることとなる。

対するオービックは、ファーストダウン獲得には至らず、得点のチャンスは再びパナソニックへ。RB立川玄明のランを続けてテンポを作り、敵陣21ヤードまで迫った。しかし、タッチダウンを狙うもオービックの堅い守備に阻まれ、フォースダウンでフィールドゴールを選択。K佐伯(眞)が39ヤードのキックを決め、3点を追加した。前半も残り25秒となる中、パナソニックのパントをオービックがファンブル。ラインバッカー(LB)小西憂がリカバーし、攻撃権を続けて獲得したパナソニックはタッチダウンには繋げられなかったものの、フィールドゴールを決め、13対6で前半を終えた。

後半は攻守交替が頻繁に続き、両チーム無得点に終わる。途中、WRレオンシャ・フィールズへパスが投じられ、一直線に駆け抜けタッチダウンかと思われたが、サイドラインをぎりぎり出てしまい40ヤードゲインに留まるなど、思うように得点へと繋げられなかった。しかし、前半に引き続き、金城鉄壁の守りがパナソニックの勝運を握る。オービックのエースRB望月麻樹(中段写真)がランを繰り広げる中、LBジャボリー・ウィリアムス(下段写真)が今試合2度目のQBサックを決めるなど、何度もパントに追い込んだ。ライン陣に留まらず、最後の砦であるDBも試合終了までロングパスを許すことはなかった。守備陣の奮闘には荒木延祥監督も「素晴らしい」と称賛している。

2週間後、同じく全勝の富士通フロンティアーズと富士通スタジアム川崎にて試合が行われる。2019年の9月以来2年ぶりの対戦となり、準備も不可欠だが、それ以上に「ベースの力で戦いたい」と荒木監督は話した。次戦も見逃せない熱い戦いが待っている。

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パナソニック インパルス vs. オービックシーガルズ
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