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【X1 Area】見ごたえあるスクリメージライン上のバトルをPentaOceanが制す 電通は手痛い黒星 

2021年11月07日(日) 20:22

X1 Super第5節最終戦はPentaOceanパイレーツと電通キャタピラーズが横浜スタジアムで対戦。第4クオーター終盤にタッチダウンをあげたPentaOceanが電通を破るというアップセットを演じた。PentaOceanは今季2勝目。X1 Super昇格のために着実に勝ち点を稼ぎたかった電通は3勝(勝ち点9)止まりとなり、最終節のイコールワン福岡SUNS戦に悲願を託すことになった。

まれに見るディフェンシブな試合だった。PentaOcean、電通ともに攻守ラインが強く、スクリメージライン上での見ごたえある攻防が展開した。ファーストダウン更新は両チーム合わせても21回しかなく、サードダウンコンバージョンの成功率は勝ったPentaOceanが19パーセント(2/11)、電通は20パーセント(2/10)だった。

パントは両チーム合計で14回にも及び、どちらもボールを進めることに苦心したことがうかがえる。

先制したのは電通だ。第1クオーターの3分59秒にクオーターバック(QB)柴崎哲平からワイドレシーバー(WR)小貫哲へのタッチダウンパスが決まって7-0とリードを奪った。最初のオフェンスでの得点で、8プレーで63ヤードをドライブする順調な立ち上がりに見えた。

しかし、その後はPentaOceanの堅いディフェンスに阻まれて得点機がつかめない。逆にファンブルロストからPentaOceanに第2クオーターのタッチダウンドライブを許し、同点のままハーフタイムを迎える。

後半になるとPentaOceanのオフェンスが苦しみながらも少しずつゲインするようになり、パスラッシュをかわすショートパスやランプレーが出始めた。それでも、スピードある電通ディフェンスの牙城は手ごわく、エンドゾーンは遠かった。

決定的なチャンスが訪れたのは第4クオーターの残り7分2秒だった。自陣の45ヤードという絶好のフィールドポジションからオフェンスを開始。西澤からランニングバック(RB)金澤寛顕や上田貴弘(上段写真)へのパス、RB木村亮、草野公平(下段写真)のランなどで順調にボールを進める。そして、WR大通広志への16ヤードパスでゴール前2ヤードまで進出した。

この直後に電通は最後のタイムアウトを使い切り、PentaOceanはダウンを消費しながら時間を進め、最後は残り2秒でRB藤井彬成がオフェンスライン(OL)を飛び越えるようにエンドゾーンに飛び込み、決勝タッチダウンを記録した。

敗れた電通がX1 Superへの昇格を手にする条件はまず最終節のイコールワン福岡(4勝1敗)に勝って勝ち点を12とし、さらにディアーズフットボール(3勝2敗)、警視庁イーグルス(4勝1敗)の結果次第ということになる。

X1 Areaは第5節を終了し、アサヒ飲料クラブチャレンジャーズとアサヒビールシルバースターが来年のX1 Superへの昇格を決めている。残る昇格枠は2つで、ディアーズ、イコールワン福岡、警視庁、電通が争う。

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PentaOceanパイレーツ vs. 電通キャタピラーズ
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/5554