【X1 Super第6節の見どころ】セミファイナル最後の1枠かけた大一番、ランのノジマ相模原とパスのIBMが対戦
2021年11月11日(木) 17:00ノジマ相模原ライズとIBM BIG BLUEが、11月13日に富士通スタジアム川崎で対戦する。連勝中のノジマ相模原はこの試合に勝てば、4チームで争われるセミファイナル最後の1枠獲得に大きく前進する。一方のIBMは、勝てばセミファイナル進出の可能性を残し、負ければセミファイナル消滅の崖っぷちの戦いとなる。
ノジマ相模原は、前節でセミファイナル進出を争っていたライバルの東京ガスクリエイターズに快勝。守備陣は相手のラン攻撃を-(マイナス)2ヤードに抑えると、クオーターバック(QB)ジェロッド・エバンス擁するパス攻撃も72ヤードに封じ込め、城ケ滝一朗ヘッドコーチも「ディフェンスの健闘が光った」と目を細めた。パス攻撃が得意なIBMオフェンスに対しても、前線のマイク・スコットJr.や田中喜貴に加え、リー・ハイタワーと渡辺健太の長身ディフェンスバックコンビが前節通りのパフォーマンスを発揮したい。オフェンスでは、指揮官が前節の試合後に「ナイスだった」と評したラン攻撃が好調。特に、地上戦の要であるランニングバック(RB)吉田光輝(上段写真)は、ここまでリーグ2位のラッシングヤードを記録。東京ガス戦では第2節に続く今季2度目の1試合100ヤードを突破した。城ケ滝HCはロースコアゲームにできたら勝機があると考えているので、吉田がランでボールコントロールすることが勝利には不可欠だ。
対するIBMは、前節でようやく今季初勝利を挙げた。その試合で、QB政本悠紀が7つのタッチダウンパスを決める大車輪の活躍。X1 Super第5節の週間MVPに選ばれた左腕は、パス獲得ヤード(1,445)、タッチダウンパス(16)でリーグトップを独走する。政本のターゲットには、ヨーロッパリーグから戻ってきたワイドレシーバー(WR)近江克仁(下段写真)、白根滉、ジョン・スタントン、ジェイソン・スミスなど多士済々。特に、近江の復帰は政本にとって心強い。近江は日本復帰初戦となった前節で、いきなり2つのタッチダウンパスキャッチを見せて左腕司令塔との息の合ったプレーを見せていた。IBMとしては、前節で11回の攻撃シリーズのうち、10個のタッチダウンを奪った得意のパイパーオフェンスをさく裂させて、点取り合戦に持ち込みたいところだろう。
両者の対戦成績は、最近2試合で1勝1敗の五分。2年前は41対35でIBMが勝利したが、昨年は27対17でノジマ相模原が制した。いずれも接戦だっただけに、今回も好勝負は必至。勝ち点6のノジマ相模原は勝てば同9に伸び、14日にエレコム神戸ファイニーズが負ければ最終節を待たずにセミファイナル進出が確定する。仮にエレコム神戸が勝ったとしても、最終節のオール三菱ライオンズ戦で勝てば自力でセミファイナル進出が決まる。勝ち点4のIBMは残り2試合を連勝すれば勝ち点11となり、現時点で勝ち点が並ぶエレコム神戸の結果次第でセミファイナル進出が決まる。セミファイナル(12月12日、横浜スタジアム、ヤンマースタジアム長居)進出の最後のイスをかけた重要な一戦から目が離せない。