【X1 Super】パナソニック、富士通との全勝対決制してリーグ戦1位通過が確定!
2021年11月13日(土) 18:32X1 Superレギュラーシーズン第6節の富士通フロンティアーズ対パナソニック インパルスの一戦が富士通スタジアム川崎で行われた。全勝チーム同士の対決は、パナソニックが26―20で勝利。パナソニックは最終節を残して、4チームで争うセミファイナルへの1位通過を決めた。
レシーブから始まった富士通は、最初のドライブの2プレー目でランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンへのスクリーンパスが通り、49ヤードゲイン。これで一気に敵陣へ攻め入るもエンドゾーンまでは遠く、38ヤードのフィールドゴールトライも失敗となった。
続くパナソニックのシリーズもパントに終わり、両チームのファーストドライブは無得点。全勝対決に相応しい締まった展開となる。しかし、セカンドドライブで試合が動く。ランとパスを織り交ぜ効果的なオフェンスを展開する富士通は、クオーターバック(QB)高木翼のパス、ニクソンのランなどで着実に前進。フォースダウンギャンブルに成功して勝利への執念を見せると、最後はニクソンがゴール前8ヤードから中央を突き、相手守備のタックルにも倒れずにエンドゾーンへボールを運んだ。
対するパナソニックも、キックオフからの好リターンで敵陣38ヤードから攻撃開始。RBミッチェルビクタージャモー(上段写真)のラン、QBアンソニー・ローレンス(中段写真)のパスを軸にボールを進め、ゴール前14ヤードまで侵入。ここで、QBローレンスが、ディフェンスにつかれながらもマークを一瞬外したワイドレシーバー(WR)木戸崇斗へタイミング抜群の14ヤードタッチダウンパスをヒットして、すかさず試合を振り出しに戻した。
なおもパナソニックは、敵陣32ヤードでファンブルリカバーして攻撃権を奪取。この好機にQBローレンスからWR高木広次、そして高木がWR藤本拓弥へパスするスペシャルプレーを成功させて一気にゴール前へ前進すると、最後は佐伯愼太郎の27ヤードフィールドゴールにつなげて、3点を勝ち越した。
さらにパナソニックは、富士通陣内でRBニクソンのファンブルを誘発。リカバーして連続ターンオーバーに成功すると、タッチダウンまでとはいかないまでも佐伯のフィールドゴールで着実に加点した。
手痛いミスを連発した富士通に対して、勢いに乗るパナソニックのディフェンスが襲い掛かる。ゴール前11ヤードまで攻め込まれるも、ディフェンスライン(DL)ディビッド・モトゥのQBサックがヒット。10ヤード後退させると、38ヤードのフィールドゴールトライをブロックして得点を与えなかった。試合の流れをつかんだパナソニックは、前半終了間際にも佐伯がフィールドゴールを決めて、9点リードで折り返した。
後半最初のドライブでフィールドゴールが失敗に終わったパナソニックだが、富士通の攻撃をパントに抑えた後のドライブではQBローレンスの奮闘で追加点を挙げた。外国人司令塔は、スリーアンドアウトで終わればモメンタムが移ってしまいかねない大事な場面でロングパスを成功させた後、さらには自らのスクランブルでファーストダウン更新。最後は、左サイドからエンドゾーン内で右に切れ込んだ新人WRブレナン翼へタッチダウンパスを通して、8プレー、69ヤードのドライブを完結させた。パナソニックはその後も、佐伯のこの日4本目のフィールドゴールで3点を追加した。
19点のビハインドとなった富士通は、最終クオーターにようやく反撃開始。ニクソン(下段写真)のタッチダウンランと高木からニクソンへの18ヤードタッチダウンパスで6点差に詰め寄る。試合時間は残り34秒。ここでオンサイドキックを成功させて攻撃権を得れば逆転の望みはあったが、パナソニックにしっかりとリカバーされて万事休すとなった。
これで開幕からの連勝を6に伸ばしたパナソニックは勝ち点18。オービックシーガルズと富士通もともに勝ち点18に伸ばす可能性が残るが、直接対決でパナソニックが両チームに勝利しているため、最終節を待たずにパナソニックの1位通過が決まった。
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富士通フロンティアーズ vs. パナソニック インパルス
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