【CFL】K佐藤敏基選手がCFLで日本人2人目の得点記録の快挙も本人は「悔しいに尽きる」

【Toronto Argonauts】

CFLトロント・アーゴナーツに所属する佐藤敏基選手（IBM BIG BLUE）が16日(日本時間17日)、チームのレギュラーシーズン最終週のエドモントン・エルクス戦でキッカー（K）とパンター（P）の兼任で出場し、1得点を記録した。

日本人選手がCFLの公式戦に出場するのは史上5人目で、得点を刻むのは山﨑丈路選手（オービックシーガルズ、元BCライオンズ）以来で日本人2人目だ。

その快挙にも佐藤選手は「今日の結果は悔しいにつきます」と納得のいかない様子だった。試合開始から3分10秒後にクオーターバック（QB）アントニオ・ピプキンがランでタッチダウンをあげ、エキストラポイントで背番号70をつけた佐藤選手の出番が回ってきた。

しかし、このエキストラポイントのキックは左にそれて失敗。タッチダウン後の追加得点はならなかった。

この失敗について佐藤選手は「スナップ、ホールド、キックというオペレーションがうまくいかなかった。緊張していたという自覚はありません」と語る。

CFL初得点の場面は第４クオーターに訪れた。6－10のビハインドの場面で敵陣40ヤードから蹴ったパントはゴール前1ヤード付近に落下し、そのまま転がってエンドゾーンからアウトオブバウンズに出た。キックされたボールがエンドゾーンを通ってアウトオブバウンズに出た場合に1点が与えられるCFL特有の「シングル（またはルージュ）」というルールで佐藤選手の得点となった。

試合のなかでは敵陣深くに入り、フィールドゴールという選択が考えられる場面でもそのままオフェンスユニットが残ってプレーが続行された場面があった。そのことが佐藤選手には相当悔しかったようだ。

「（エキストラポイントのキックを）失敗したことでフィールドゴールの場面で信頼してもらえなかった。こういう場面でフィールドゴールをコールされなかったことが一番悔しいです」と佐藤選手は述べる。

この試合の佐藤選手はキックオフでは2回の機会で最長飛距離60を含む計116ヤード、パントでは9回蹴って計311ヤード、1得点だった。

試合は13－7でエルクスが勝った。アーゴナーツは9勝5敗ですでにイーストディビジョンの1位でプレーオフに進出することが決まっている。佐藤選手がプレーオフで出場機会を得られるかはまだ不明だ。

今後について佐藤選手は「パントにおける比重は増やしていかなければいけないかなと思います。サイドライン際のきわどい場所に落とす能力をもっと高めないといけないです」と語った。(取材協力：川島康太郎)

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