オービック大橋HC、富士通戦に向けてWR木下の復帰は「非常に大きい」
2021年11月17日(水) 15:00オービックシーガルズは、第6節のエレコム神戸ファイニーズ戦に快勝。前節に出た課題をしっかりと克服し、攻守で安定感ある試合運びを見せた。そして、連覇に向けて邁進するチームの中でうれしい復活劇もあった。
連敗を阻止した大橋誠ヘッドコーチ(HC)は、「前回からの試合と今日の試合の中でもどれくらい切り替えてやれるか話していたので、そこは比較的しっかりとやってくれた」と試合後にコメント。前節でパナソニックインパルスに敗れはしたものの、そこを引きずらずに気持ちを切り替えたのは王者のメンタリティだろう。
今季初先発のクオーターバック(QB)小林優之を守り、123ヤードを稼いだラン攻撃を支えたオフェンスラインの要である庄島辰尭も自分たちの役割を遂行できたことに胸を張った。
「パナソニック戦で課題が大きく出たユニットだったので、どう切り替えていくかを重要視してこの2週間を過ごしてきた。結果的にスコアにつながるようなプレーを自分たちのユニットでできたと思う。被サックはゼロでランも効果的に出せたので、小林に負担をかけずに任務を遂行できたと思う」。
攻守で圧倒したオービックだが、故障者がいるのも気がかり。しかしその中で、チームのハート&ソウルが戻ってきた。ワイドレシーバー(WR)木下典明(写真)だ。木下と言えば、卓越したスピードとキャッチング能力を武器に高校時代から活躍。「NFLに最も近い日本人」と言われ、オービック4連覇の黄金時代を支えたレジェンド級のレシーバーだ。
今季の木下はケガの影響で第5節までサイドラインでチームの戦況を見守る歯がゆい思いをした。それでも、この日に今季初出場すると、パス3回で31ヤード獲得。難しいパスもしっかりと捕球し、ブランクを感じさせない動きを披露した。
指揮官も38歳のベテランレシーバーに対して、「故障者がいる中で復帰する選手がいてくれるのは心強い。それがうまい形で次戦、そしてセミファイナルのところでピースがハマるといいと思います。(木下は)今日も良いキャッチをしていた。チームの雰囲気を変えることができる選手」と信頼を置く。
最終節は富士通フロンティアーズとの一戦。富士通とは、12月11日のセミファイナルでも顔を合わせる。大橋HCも「2回連続で戦うことになるので、1試合1試合をどう仕上げていくかがテーマになるが、その中でも2回同じ相手と戦うことも考えながら準備をせざるを得ない。正直言って難しい」と本音を吐露する。そんなタフなスケジュールだが、「彼の復帰は非常に大きい」と指揮官も信頼を寄せる木下の復活は連覇を目指すチームにとって心強いはずだ。
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オービックシーガルズ vs. エレコム神戸ファイニーズ
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