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パナソニック荒木監督、全勝キープで1位通過も「ここからが正念場」

2021年11月17日(水) 13:00

パナソニック インパルスは、第6節の富士通フロンティアーズとの全勝対決に勝利。最終節を前にセミファイナルに向けてリーグ戦1位通過を決めたが、荒木延祥監督の目にはあくまでも頂点までの通過点としか映っていない。

富士通に先取点を取られた試合だったが、パナソニックは2つのタッチダウンと4つのフィールドゴールで主導権を握る。その後2つのタッチダウンを返されるも、26対20の点差以上に危なげない試合運びだった。

特に4本のフィールドゴールを成功させたキッカー佐伯眞太郎(写真)の活躍は、接戦の中で光るものがあった。最終的に2本のフィールドゴールを失敗した富士通との点差を考えると、その功績は色濃く映る。

4本のフィールドゴールを成功させたのはインパルス入部後では初体験だという佐伯は、「僕自身の出来はもちろんですが、今年からホルダーとスナッパーが替わってその二人がしっかり活躍してくれたので、自分は蹴るだけだった。ここまでノーミスなので、僕としては心強い」と同僚に花を持たせる控えめなコメント。それでも、「55ヤード以内なら勝負ができる」と長距離砲の自信も垣間見せた。

指揮官も、佐伯が属するスペシャルチームの活躍が勝利の立役者だと認める。

「まだまだ改善点もありますが、どのユニットも11人全員が自分の責任を思い切ってプレーしてくれた事は評価できます。試合を通じてスペシャルチームに自信をもって戦えた事がこの結果につながったと感じています」。

第5節で昨季王者のオービックシーガルズ、第6節で2年前のチャンピオン富士通とタフな2試合が続いたが、いずれも勝利して全勝を守ったパナソニック。それでも、6年ぶり優勝を目指す荒木監督はその先を見据えている。

「日本一が目標ですので、何位通過であるかは重要ではありません。如何にここからチームとして成長できるかが重要だと考えています」。そして最後に「ここからが正念場です」と気を引き締めていた。

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富士通フロンティアーズ vs. パナソニック インパルス
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