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【X1 Superセミファイナル】パナソニック インパルスがIBM BIG BLUEとのシュートアウトを制す 6年ぶり8回目のライスボウル出場へ

2021年12月12日(日) 16:00

X1 Superセミファイナル第1試合は12日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、タッチダウンの飛び交うシュートアウトの結果、パナソニック インパルスがIBM BIG BLUEを38-31で退けて6年ぶり8回目のライスボウル出場を決めた。

これぞトップリーグのポストシーズンゲームだ。リーグ戦1位通過のインパルス(7勝0敗)と4位のIBMのセミファイナルは試合残り11秒まで勝敗の行方が分からない大接戦となった。

先制したのはインパルスだ。試合最初の2ポゼッションでいずれもクオーターバック(QB)アンソニー・ロウレンスがワイドレシーバー(WR)レオンシャ・フィールドと桑田理介にタッチダウンパスを成功させ、14-0とリードを奪う。2017年と2018年のポストシーズンで煮え湯を飲まされたIBMを相手に好調なスタートを切ったかに見えた。

しかし、X1 Superのリーディングパサー政本悠紀を擁するIBMオフェンスは積極的にロングパスでインパルスの守備陣を攻めていく。そして、政本からWR近江克仁への53ヤードタッチダウンパス、タイトエンド(TE)ジョン・スタントンへの22ヤードスコアリングパスであっという間に同点に追いついた。

その後はインパルスがキッカー(K)佐伯眞太郎のフィールドゴールで均衡を破ればIBMは丸山和馬がすぐに3点を入れて追いつき、インパルスの新人RB立川玄明がタッチダウンランを決めればIBMは政本から近江への2本目のタッチダウンパスでまた同点にするという展開で前半が終了する。

「予想はしていたが、できればこうなってほしくはなかった展開」と試合後にインパルスの荒木延祥監督が試合後に述べたように、レギュラーシーズンでの対戦(65-17でインパルスの圧勝)とは打って変わって、セミファイナルは接戦のまま点を取り合うシュートアウトとなった。今季インパルスが経験のしたことのない試合の流れでもあった。

そして、試合の潮目が第3クオーターに変わる。IBMの攻撃がパントに終わった後、インパルスはパス中心のオフェンスを組み立てつつ、ゴール前9ヤードでファーストダウンを迎えた。しかし、ロウレンスからWR木戸崇斗へのパスで3ヤード進んだ後はミッチェルビクタージャモーの2回のランと立川のフォースダウンのランがIBM守備陣にストップされ、敵陣2ヤードで得点機を逸してしまう。

エンドゾーンを背負った状況からIBMは政本の4連続パス成功などで一気にフィールド中央まで陣地を回復し、その後2度のフォースダウンギャンブルを成功させて最後は政本からWR白根滉への2ヤードタッチダウンパスでついに逆転に成功した。

この試合で初めて追う展開となったインパルスは前半好調だったランを減らし、パスでIBMに対抗する。IBMに傾いた流れを強引に引き寄せたのはロウレンスから木戸への30ヤードのパスだった。二人のディフェンダーに囲まれた木戸だったが、やや高めのパスをジャンプして奪い取るようにパスキャッチが成功。一気に敵陣14ヤードまでボールを進め、次のプレーでも木戸がパスキャッチして試合は31-31の振出しに戻った。

オフェンスの奮起に今度はインパルスのディフェンスが応える。ラインバッカー(LB)ジャボリー・ウィリアムスがこの試合初めてのQBサックで11ヤードのロスをさせた。このプレーが効いてIBMはパントに追いやられる。そして、敵陣47ヤードの好位置から始まったポゼッションでインパルスは再びロウレンスから木戸へのタッチダウンパスで38-31と勝ち越しに成功したのだった。

追いすがるIBMは政本がスタントンやWR遠藤健吏へのパスなどで、残り18秒で敵陣34ヤードまで攻め込む。同点に追いついてタイブレイクに持ち込みたいIBMだったが、パスラッシュを受けてやや無理な体制で投げた政本のパスはインパルスLB青根奨太がインターセプトして万事休す。インパルスが2017年と2018年のセミファイナルでの敗戦のリベンジに成功した。

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パナソニックインパルス vs IBM BIG BLUE
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<ニュース>
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