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富士通の山本HC、春2連勝も渋面「秋に向けて精度を上げないといけない」

2022年06月21日(火) 14:00


富士通フロンティアーズは、19日のIBM BIG BLUE戦に勝利して春季交流戦を2連勝でフィニッシュした。結果だけ見れば上々だが、富士通の山本洋ヘッドコーチは2連覇を目指すチームの仕上がりに満足していなかった。

この日の富士通は、前半だけを見れば24点を奪い、守備も1タッチダウンのみにおさえ王者の風格を見せた。その点に関しては、指揮官も「前半はそれなりにうちのオフェンスのテンポを出すことができたし、ある程度はやろうとしたことができた」と一定の評価を与えた。

しかし、後半に限って言えば、ターンオーバー2度、フィールドゴール失敗など攻撃陣が機能せず無得点。中でも特に気になったのが、オフェンスラインがIBM守備陣に試合を通じて度々破られたこと。これには山本HCも、「ずっと2週間かけてIBMさんのディフェンスを研究してきたけど、練習やミーティングでできたことをフィールドでできなかった。当然若い選手も出ているのでコミュニケーションをとれていないこともあるけど、1対1でやられている部分もあった」と綻びがあったことを認め、「今日はたまたま勝たせてもらったけど、上にいくと少し厳しい」と険しい表情だった。

春初戦のディアーズフットボールクラブ戦で292ヤードをマークしたラン攻撃はこの日も好調で、ランニングバック(RB)三宅昂輝が53ヤードタッチダウンランを決めるなど、計165ヤードを稼ぎ地上戦を制圧した。それでも指揮官は納得のいかない表情だった。

「たまたま(ランが)出た部分もあるし、三宅の独走は個人技でした。きっちりとブロッキングコミュニケーション取って、コンビネーションをうまくやってきっちりと出たランプレーは逆に少なかった。秋に向けて精度を上げていかないといけない」。

王者だからこそ、指揮官は選手たちにあえて高いハードルを課す。

「選手に向けて言っているのは、相手チームどうこうではなく自分たちが昨年以上に伸びていくことが大事。我々フロンティアーズはベーシックな部分でファンダメンタルにこだわってやってきているので、個の部分と合わせてそれをきっちりと高いレベルでやっていく」。

春2戦2勝で終わりながら課題が見つかったチームは、連覇を目指す秋季リーグまでに研鑽を積む。

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