【X1 Areaシーズン見どころ】警視庁とパイレーツを軸にアズワン、電通が追う展開
2022年08月30日(火) 18:009月3日(土)に開幕する2022年度のX1 Areaは8チームによる総当たり戦で争われ、上位2チームがX1 Superとの入れ替え戦に進む。今季のX1 Areaで中心になりそうなチームは、昨シーズンで上位だった警視庁イーグルスとPentaOceanパイレーツだろう。
昨季の警視庁は、2年ぶりの公式戦ながら昇格まであと一歩の総合5位と大健闘(上位4チームはX1 Superへ自動昇格)。重厚なランオフェンスと攻撃的なディフェンスを武器に、X1 Areaに旋風を巻き起こした。昇格を目指すチームは、今年も春季交流戦2連勝と上々の滑り出し。特に、電通キャタピラーズ戦では、守備陣が5インターセプトを奪い、ディフェンスからチームを鼓舞した。昨秋にリーグトップタイの4インターセプトをマークしたディフェンスバック(DB)島貫允登や同4位タイの2インターセプトを奪ったラインバッカー(LB)山口達也が健在なので、パス攻撃が安定すればチーム力が盤石となる。
パイレーツは昨季、警視庁に次ぐ6位でフィニッシュした。リーグ戦では3勝3敗と五分の星も、2敗は今季からX1 Superに昇格したチームに喫したもので、もう1敗は警視庁相手。移籍や新人を含めて23人が加入して戦力が充実した今季は、警視庁に昨季の雪辱を果たして昇格争いのトップランナーになりたい。攻撃の中心は、パス獲得ヤードで昨季リーグ4位(974ヤード)だったクオーターバック(QB)西澤凌介を中心とした空中戦。
上記2チームを追うのは、アズワンブラックイーグルスと電通。昨季のアズワンは、パイレーツと同様の3勝3敗で敗れたのは昇格組の2チームと警視庁。特に警視庁相手にはわずか2点差の死闘を演じただけに、今季はリベンジを果たしたい。エレコム神戸ファイニーズでプレー経験がある新加入のQB糟谷啓二郎や、昨季リーグ4位のラッシングヤード(294ヤード)を獲得したランニングバック(RB)坂井佑史郎を中心にバランス良い攻撃を展開したい。
電通は、司令塔の柴崎哲平(オービックシーガルズへ移籍)が抜けた穴は大きいが、ヨーロッパリーグからアメリカ人QBアーロン・エリスを獲得。さらに、IBM BIG BLUE からはRB遠藤集も加わり、大黒柱が抜けた穴を感じさせないほどの補強をした。昨季は終盤に連敗して惜しくも昇格を逃しただけに、今年はシーズンを通して好不調の波をなくしたい。
今季からチーム名を変更した品川CC ブルザイズ、X2から昇格した三菱商事Club TRIAX、昨季1勝に終わった名古屋サイクロンズと富士フイルムミネルヴァAFCは、一つでも多くの白星を積み上げてリーグをかき回したいところだ。