【X1 Area】序盤の点取り合戦で優勢に立ったPentaOceanパイレーツが勝利　アズワンブラックイーグルスを下す

４日、X1 Areaの西日本開催試合の2試合目はＭＫタクシーフィールドエキスポで行われ、アズワンブラックイーグルスとPentaOceanパイレーツが対戦した。昨年3勝3敗で、総合6位と7位でシーズンを終えた実力伯仲の両チーム。X1 Superとの昇格戦の権利が与えられる1～2位を狙うためには絶対に落とせない戦いは、立ち上がりから得点を奪い合う展開を見せた。

パイレーツのキックオフをキャッチしたキックリターナー（KR）羽田健人からボールをピッチされた今西亮平が、ブロックをうまく活かしスピードにも乗り69ヤードのビッグリターン。アズワンはいきなり敵陣24ヤードからの攻撃権を得た。しかし、この先制のチャンスをパイレーツの力強いディフェンスに阻まれ、第4ダウンでキッカー（K）森下峻が39ヤードのフィールドゴールにチャレンジするも左にそれて失敗し無得点。

一方、自陣22ヤードからのオフェンスとなったパイレーツは、クオーターバック（QB）西澤凌介からワイドレシーバー（WR）大通広志へのパスが2度続けて成功。さらにランニングバック（RB）上田貴弘へもパスを決めて自陣41ヤードまでボールを進めた。ここで、西澤が投じたパスは、アズワンのディフェンスバック（DB）圓岡裕己にインターセプトされるが、このプレー中にアズワン側に反則が発生して取り消し。チャンスが転がり込んだパイレーツははRB柴田健人のランでゴール前12ヤードとすると、RB草野公平が中央付近を走り抜けタッチダウン。トライフォーポイントも決めて７点を先制した。

直後のアズワンのオフェンスは、自陣36ヤードから攻撃を開始。QB渡邊貴信からWR嶋田耕太へのパスで敵陣に侵入すると、WR川畑一輝がモーションしてボールを受け右オープンを走り、敵陣39ヤードまで攻め込んだ。ここから渡邊が自らのランで５ヤード前進すると、最後はRB田中萌がスピードに乗り、相手ディフェンスを巧みにかわしてエンドゾーンまで走り抜けタッチダウン。トライフォーポイントはスナップが乱れ失敗に終わったが7対6と1点差に迫った。

続くアズワンのキックオフはオンサイドキックをしたがリカバーに失敗し、パイレーツは自陣48ヤードからの攻撃権を得る。柴田と草野の連続ランで敵陣41ヤードまで攻め入ると、西澤がWR日高拓への14ヤードのパスを決めてさらに前進。ここからQB川島渚、柴田のランを着実に進め、西澤からWR大通広志への縦パスできれいにタッチダウンパスを決めて14対6とリードを広げた。

第2クオーターに入ると突然の豪雨に見舞われ、両チームとも前進するものの、反則を犯して罰退したり、ファンブルロストしたりするなど両チームとも無得点で前半を終えた。

後半開始早々、パイレーツは自陣25ヤードからゴール前11ヤードまで6分近く使って攻め入るが、タッチダウンを狙って投じたパスをアズワンDB今西にインターセプトされてしまう。

一方のアズワンはフィールドポジションが悪く、ハーフラインまでもなかなか届かない。そんな中、自陣５ヤードからのオフェンスとなったパイレーツは、西澤のドロープレーや、その西澤から大通、タイトエンド（TE）赤津裕之へのパスが決まりドライブすると、柴田が中央を力強くタックルを跳ねのけて走って31ヤードを獲得。さらに敵陣28ヤードからは草野もタックルを引きずってエンドゾーンまで到達してタッチダウン。スコアを21対６として勝利を決定づけた。

パイレーツは、ランで189ヤード、パスで175ヤードを獲得しバランスの取れたオフェンスを展開できたことが勝因。一方、アズワンはタックルの甘さと要所での反則の多さで勝利を逃す内容となった。