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【X1 Area】西日本「開幕戦」は名古屋サイクロンズが快勝、X2から昇格のClub TRIAXを退ける

2022年09月05日(月) 11:49

X1 Areaの西日本の開幕日となる4日、MKタクシーエキスポフラッシュフィールドでは2試合が行われ、第1試合では名古屋サイクロンズ(昨季1勝5負総合9位)が昨季X1 Area昇格を果たした三菱商事Club TRIAXと戦い、10対3で初戦勝利を収めた。

オープニングゲームということもあり、気負い立つ選手らは攻防をみせるも、第1クオーターは互いに無得点のままで終える。第2クオーターに入り、先制点の流れを呼び込んだのはTRIAXだった。ワイドレシーバー(WR)深栖拓が44ヤードのパントリターンをみせ、敵陣25ヤードまで進む。しかし、サイクロンズのディフェンスライン(DL)柴山惠之によるQBサック。タッチダウンには至らなかったが、キッカー(K)山本恭聖が33ヤードのフィールドゴールを決め、TRIAXが3点の先制点を得た。

続くサイクロンズの攻撃は反則が重なり思うようにボールを進めることができなかったが、ラインバッカ―(LB)池田直人がインターセプトし、再び攻撃に持ち込む。しかし、TRIAXも譲らない。ディフェンスバック(DB)大岡航もタックルの勢いそのままにボールを奪い、インターセプトとなり攻撃権を奪い返した。勢いそのままにクオーターバック(QB)山際陽介からWR深栖に35ヤードのパスが成功。エンドゾーンまで残り4ヤード、前半終了まで残り5秒となり、一か八かプレーを選択するもパスは成功せず、得点につなげることはできなかった。

0対3でTRIAXがリードするも、タッチダウンを決めたのはサイクロンズだった。QB海野暢生からWR高城優太朗への中央まっすぐの40ヤードパスで一気に敵陣に入る。「前半は何をやってくるかわからなかったけど、前半のことをスカウティングし、後半の最初のシリーズで得点を挙げようとした」と小林真樹HCの言葉通り、QB神谷壮哉からWR藤田陸へのパスでタッチダウンを決め、7対3と逆転した。TRIAXも伊藤隆貴や大路航輝のランニングバックを中心に攻めるもLB池田によるタックルに苦しんだ。

最終クオーターはTRIAXからの攻撃で始まるも、DL竹内脩也のQBサックやLB池田の6ヤードロスタックルに阻まれる。相手のパントミスから自陣より攻撃を開始したサイクロンズは、WR河上遼への22ヤードパスをはじめ、WR江崎春海、QB神谷がボールを進め、最後はK松久拓斗による25ヤードのフィールドゴールで3点を追加した。TRIAXは最終攻撃にてノーハドルを交えたテンポの良い攻撃で攻め、レッドゾーンに侵入するも、エンドゾーンまで残り1ヤードのところでファンブルしてしまう。サイクロンズがリカバーし、攻守交代後、時間を消費しゲームセットとなった。

サイクロンズの次戦の相手は電通キャピタラーズだ。初戦苦しみながらもサイクロンズ同様に初戦勝利を収めている。Area優勝候補の電通に対し、小林HCは「(電通には)外国籍QBもいるし、要所に良いプレーヤーがいる。泥臭く総合力で勝たないといけないが、最終的には個の部分で勝たないと勝ちきれない」と話した。チーム力だけでなく、限られた時間の中で個々のスキルも磨き、2週間後の戦いも勝利を目指す。