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【X1 Super第1節の見どころ】NFL級のスピードランナー、RBプレスリー加入のIBMと元日本代表QB加藤が3年ぶり復帰のディアーズが激突

2022年09月09日(金) 10:30


2022年のX1 Super秋季リーグ第1節は11日、IBM BIG BLUE対胎内ディアーズの一戦が富士通スタジアム川崎で開催される。昨季リーグ4位のIBMと今季から昇格したディアーズの一戦は、新加入の選手に注目したい。

昨季は終盤に怒涛の3連勝を飾り、セミファイナルに滑り込んだIBM。原動力となったのは、クオーターバック(QB)政本悠紀を中心としたパス攻撃だろう。今季もQBは政本と馬島臨太郎の体制で、昨季はヨーロッパリーグに参戦していた大黒柱のワイドレシーバー(WR)近江克仁(上段写真右)が開幕戦から合流。レシーバー陣には、白根滉、タイトエンド(TE)ジョン・スタントンら昨年と同じ顔ぶれがそろい、昨季リーグトップのパス獲得ヤードを記録したQB政本には心強い存在だ。

そして、最大の注目は、新たに加入したランニングバック(RB)ジュレル・プレスリー。山田晋三監督が太鼓判を押す30歳のランナーは、NFL級の爆発的なスピードを武器にリーグを席捲するか。パッシングモアだったオフェンスに新しいウェポンが加わったことは、上位を目指すIBMにとってプラス材料だ。また、パンター近藤諒の加入も大きい。春季交流戦の富士通フロンティアーズ戦では73ヤードのビッグパントを蹴って、キッキングゲームに革命をもたらした。キッキングゲームの安定は、接戦で大きな武器となるだろう。


一方のディアーズは運営会社がNSGホールディング傘下に入り、ゆくゆくは活動の中心を新潟県胎内市に移していく。まずは開幕戦に勝利して、新たな船出を白星で飾りたいところだ。ディアーズ攻撃の中心選手は、3年ぶりに復帰したQB加藤翔平(下段写真。現在の背番号は9)。元日本代表の34歳は衰えを見せず、春季交流戦のオール三菱ライオンズ戦では4タッチダウンパスを決めるなどまだまだ通用する姿を見せた。ベテランらしい冷静なクオーターバッキングで、新生ディアーズのオフェンスをけん引する。

爆発的なオフェンスを展開するIBMに対抗するには、守備陣の踏ん張りが必須。ディアーズは、身長195センチ、体重125キロと圧倒的なサイズを持つディフェンスライン(DL)ジョセフ・マートンが前線からプレッシャーをかけ、身長182センチの長身ディフェンスバック(DB)マイケル・ホーキンスが最後尾で目を光らせる。ディアーズとしては、新加入の外国籍選手を軸にIBM攻撃陣を封じてロースコア戦に持ち込みたい。