【X1 Super第1節の見どころ】トップリーグの“先輩”オール三菱が古豪復活目指すアサヒビールと対決

2022年のX1 Super秋季リーグ第1節は11日、オール三菱ライオンズ対アサヒビールシルバースターの一戦が富士通スタジアム川崎で実施される。2019年からX1 Superで戦うオール三菱とX1 Areaから昇格したライスボウル優勝3回の古豪アサヒビールの一戦は、実力伯仲の接戦が予想される。

3シーズンぶりに開幕戦から参戦するオール三菱は、クオーターバック（QB）に新加入のジョン・ギブスJr.を迎えて新シーズンに挑む。林顕ヘッドコーチ曰く、まだ合流してから日が浅いので周囲との連携が懸念される。ギブスを欠いた春季交流戦も胎内ディアーズ、東京ガスクリエイターズに完敗した。しかし、オール三菱としても強豪相手に3シーズン戦ってきた自負があるだけに、昇格してきたアサヒビールには負けられないところだ。守備では、指揮官が期待を寄せる金沢大学出身のラインバッカー（LB）／ディフェンスライン（DL）加賀爪卓郎に注目したい。

対するシルバースターは、昨季のX1 Areaを6戦全勝で勝ち抜き久しぶりのトップリーグに返り咲き。昇格初年度から古豪復活を目指す。新戦力では、QBジミー・ロックレイとLB岩本卓也がオービックシーガルズから移籍して攻守がパワーアップ。ロックレイのターゲットには、昨年に大ケガから復活した元日本代表ワイドレシーバー（WR）林雄太がおり、パス攻撃はX1 Superでも通用しそうだ。空中戦を生かすには、ランニングバック（RB）で昨季のX1 Area MVPの川村洋志を中心とした地上戦を機能させたい。

守備は、新加入のディフェンスライン（DL）ライアン・ベイムに注目する。身長190センチ、体重125キロと圧倒的なサイズを持つフレズノ州立大出身の24歳は、昨シーズンのNCAAで試合に出場していただけに、リーグの水に合えば来日1年目から十分に力を発揮しそうだ。

両チームとも司令塔が新外国人選手。しかし、アサヒビールのロックレイは2018年からXリーグでプレーしていて一日の長がある。オール三菱としては、攻守で粘りを発揮してX1 Superの“先輩”として意地を見せたい。