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【X1 Area】アズワン、ブルザイズに快勝して2連勝

2022年10月02日(日) 20:19

X1 AREA秋季リーグ戦第3節は2日、大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで昨年AREA総合7位のアズワンブラックイーグルスと同11位の品川CCブルザイズとの対戦が行われた。上位2チームが進む入替戦に向けてともに負けられない一戦は、アズワンが41対14で勝利。2連勝のアズワンは2勝1敗となり、敗れたブルザイズは開幕から白星なしの3連敗となった。

「ブルザイズは部員が多くなり、勢いがある」とアズワンの加納友輔ヘッドコーチ(HC)が警戒したとおり、第1クオーターファーストシリーズの攻撃でブルザイズはクオーターバック(QB)高橋空良とRB(ランニングバック)矢島康希の東京学芸大学出身の新人コンビが活躍してアズワン陣ゴール前9ヤードまで攻め込み先制点のチャンス。しかし「ディフェンスが良かった」(加納HC)というとおりブルザイズのパスを防ぎ、ランをロスさせるなどエンドゾーンを守りきる。ブルザイズはフォースダウンギャンブルに賭けたパスは通ったもののファーストダウンを更新できずに、アズワン守備陣に先制機を阻まれた。

攻守交代したアズワンは、自陣3ヤードからという苦しいボールポジションながら、RB羽田健人のランプレーやパスインタフェアの反則をもらいながら、敵陣13ヤードへ。そしてQB糟谷啓二郎から左サイドエンドゾーンへ切れ込んだワイドレシーバー(WR)清水宏樹の胸にすっぽり納まるパスで先制タッチダウンを奪う。

さらにその後の守備ではラインバッカー(LB)冨治林令士がインターセプト。ブルザイズの攻撃リズムを寸断する。攻撃権を得たアズワンは敵陣14ヤードから攻撃開始。すぐさま先制タッチダウンを奪った同じプレーで得点を重ね14対0とリードを広げる。

第2クオーター開始早々ブルザイズは、RB矢島が左オープンを4ヤード走りきってタッチダウン。反撃の狼煙をあげる。

その後は一進一退の攻防を続けたが、前半終了間際にアズワンはキッカー(K)森下峻の32ヤードのフィールドゴールで加点して前半を折り返した。

後半に入りアズワンは、K森下が再び33ヤードFGを決めて20対7と点差を広げる。粘るブルザイズは敵陣に入り、積極的に得点を狙う。しかし、アズワンはフォースダウンギャンブルでファーストダウン更新を狙うブルザイズのランプレーをディフェンスラインがガッチリ止めて前進を許さない。

逆にRB羽田やQB渡邊貴信のランでエンドゾーン4ヤードまで迫り、最後は主将のRB柴田洋平主将がタッチダウン。第3クオーター終了間際に27対7と20点差を付ける。

さらに第4クオーター開始早々にブルザイズのフォースダウンギャンブルを止めたアズワンは、ゴール前8ヤードという絶好のボールポジションからQB渡邊がWR和田尚也へのタッチダウンパスが決まり追加点。そして試合残り8分51秒にもディフェンスライン(DL)中村大輝が、相手QBが投げようとしたボールをファンブルさせる。これをディフェンスバック(DB)松本祐樹が拾い上げタッチダウン。41対7と試合の大勢がほぼ決まった。

しかしブルザイズは勝負を諦めない。試合残り5分53秒には、QB南竹司からWR沖塩将弘への2ヤードタッチダウンパスが決まり14対41。その後オンサイドキックで攻撃権獲得を狙ったが、アズワンがキープして、攻撃を継続することはできなかった。

勝利したアズワンの加納HCは「前半後半とも入り方は良かったが、中だるみがみられた。これが今後4試合の改善点。守備はインターセプト、ファンブルリカバータッチダウンと全体的には良かったが、2タッチダウンを許したのは反省しないといけない。攻撃では遜色ない2人のQBがテンポの良い攻撃を指揮してくれた。残り4試合あるが一試合一試合取り組んでいく」とさらなる前進を目指す。