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【X1 Area】パイレーツが開幕3連勝 守備が機能して名古屋に快勝

2022年10月02日(日) 21:50

X1 Areaの第3節、2連勝で勢いに乗るPentaOceanパイレーツと、ここまでの2戦は得点力不足に苦しむ名古屋サイクロンズが、MKタクシーフィールドエキスポで対戦。前半こそ接戦となったが、後半に得点を重ねたパイレーツが35対7で勝利を収め無傷の3連勝とし電通と並び、1位で折り返しとなる4試合目を迎えることとなった。

名古屋は試合開始わずか15秒で先制点を奪う。パイレーツのキッカー(K)水村真哉がキックオフしたボールをキャッチした名古屋のリターナー(R)丹下翔太が、味方のブロックの間をすり抜け、そのまま86ヤードを走り切りタッチダウンした。

一方、直後に自陣29ヤードからのオフェンスとなったパイレーツは、ランニングバック(RB)柴田健人、草野公平のラン、そしてクォータバック(QB)西澤凌介からワイドレシーバー(WR)中村可沁へのパスも決まり敵陣へ。さらにRB草野のラン、QB西澤からWR日高拓、RB草野へのパスでゴールまで21ヤードまで迫った。ここからRB柴田のランでゴールまで14ヤードとすると、QB西澤からWR岸澤淳之介へのタッチダウンパスが決まり早々に7対7の同点に追いついた。

その後はこう着状態が続く。特にパイレーツは何度も敵陣深くまで攻め込むも、決め手に欠き勝ち越すことができない。そんな中、思わぬ形で欲しかった追加点を奪う。

前半終了まで残り1分38秒で迎えた自陣9ヤードからの名古屋のオフェンスは、ランで時間をつぶすと思われたが、QB神谷壮哉が第1ダウンはパスを失敗。第2ダウンではWR高木優太朗へのパスが決まったものの、第3ダウン残り1ヤードで、さらにパスを投じると、パイレーツのディフェンスバック(DB)古和田裕己がこのボールをインターセプトし、そのまま25ヤードを走りタッチダウン。名古屋はなんとも悔やまれる形で勝ち越しを許してしまった。

後半に入ると、名古屋の最初の攻撃で、パイレーツのDB牛島卓也が相手パスを読み切りインターセプト。いきなりゴール前13ヤードからの攻撃権を得ると、QB松田隆佑がキーププレーを2回続け残り1ヤードまで迫る。そしてRB青柳憲紀が中央を突破してタッチダウンし21対7とリードを広げた。

パイレーツは次の攻撃でも、RB柴田や草野のラン、QB西澤からWR上田貴弘、岸澤へのパスがテンポよく決まりゴールまで3ヤードとし、最後はRB柴田がきっちりエンドゾーンを走り抜け28対7とした。第4クオーター9分41秒にもタッチダウンを奪い、35対7としたパイレーツ。ディフェンスは、後半何度も名古屋にゴール前まで攻め込まれたが、いずれも粘りを見せて守りで失点することなく試合を終えた。

パイレーツの川畑文人ヘッドコーチは「(キックオフリターンタッチダウンという)先制パンチを受けたが、いつも通り地に足をつけてプレーすれば大丈夫、と言い続けた。ディフェンスはやりたいことがやれているが、オフェンスは今後の対戦相手の実力では厳しくなる。次までの2週間できっちり調整したい」とディフェンスで失点しなかったことを評価していた。