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【X1 Super第3節の見どころ】無敗のオービックと未勝利の東京ガス、勝敗のカギは空中戦の出来

2022年10月05日(水) 10:42

2022年のX1 Super秋季リーグ第3節は8日、オービックシーガルズと東京ガスクリエイターズが富士通スタジアム川崎で対戦する。無敗のオービックと未勝利の東京ガスの一戦は、ここまでともにタッチダウンを記録していないパス攻撃の出来が勝敗のカギを握る。

オービックは前節のエレコム神戸ファイニーズ戦で引き分けに終わるも、1勝1分けで無敗を継続中。しかし、エレコム神戸戦後に大橋誠ヘッドコーチが「ドラスティックに変更させる」と具体的な変更点を明言しないながらも、現状からどれだけ急激な変化が生まれるのか楽しみだ。

攻撃では、西村七斗と大河原陸の新人ランニングバック(RB)コンビに注目したい。西村は前節こそわずかラン2ヤードに封じられたが、開幕節では140ヤードを走った爆発力が持ち味。守備に少し難がある東京ガス相手では再びフィールドを切り裂くような力強い走りを見せてくれるかもしれない。大河原は2試合連続でタッチダウンを記録しており、決定力がある。オービックは東京ガス戦では地上戦を軸に攻めてくるかもしれないが、2試合終わってタッチダウンなしと思うように機能していないパス攻撃の出来が勝敗の行方を左右するかもしれない。

守備では、ディフェンスバック(DB)助川左門が前節で2インターセプトをマーク。東京大学出身の24歳は、ルーキーながらアグレッシブな守備で貢献している。また、同じく新加入のDBショーン・ドレイパーも2インターセプトで助川と共に最後尾で目を光らせる。ドレイパーは、昨季在籍した古巣相手にどのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。

対する東京ガスは、ここまで2連敗の未勝利と調子が上がってこない。ポストシーズン進出に向けて、落としたくない一戦だ。開幕節では富士通フロンティアーズ相手にランパス共に良いところがなかったが、前節のアサヒ飲料クラブチャレンジャーズ戦では、RB森分優人が144ヤード、2タッチダウンと地上戦の立て直しに成功した。そうなると課題は、QBリース・フォイを中心としたパスオフェンスだ。今季から加入したQBフォイは、獲得ヤードが先発QB12人のうち最下位の159ヤード。タッチダウンパスもオービックのQBジェイソン・スミスと並びゼロ。オービックのパス守備は強力だが、短いパスをつないでリズムを作り、RB森分らの効果的なランオフェンスで得点につなげて勝機を見出したい。