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【X1 Super】オービックが5ターンオーバー犯すも無敗キープ、未勝利の東京ガスに辛くも勝利

2022年10月08日(土) 22:09

X1 Superレギュラーシーズン第3節は8日、オービックシーガルズ対東京ガスクリエイターズの一戦が富士通スタジアム川崎で実施された。今季ここまで1勝1分けのオービックは、3つのインターセプトを含む5ターンオーバーと自滅しそうになったが、17対10できっちり勝利。2勝1分けとして、無敗をキープした。一方、敗れた東京ガスは開幕から3連敗となった。

前半はお互いにフィールドゴールを外すなど決め手を欠きつつ、両チームの守備陣が奮闘したこともあってか、フィールドゴール1本ずつを決めて3対3の同点で折り返した。

後半開始早々にオービックが勝ち越しに成功する。オービックは後半最初のドライブで、クオーターバック(QB)ジェイソン・スミスが相手のラッシュを自慢の脚力で逃れながらレシーバーを見つけていたところ、まさかのノーマークになっていたタイトエンド(TE)ホールデン・ハフへパス。フィールド中央付近でボールをキャッチしたハフは、そのままエンドゾーンまでボールを運ぶ58ヤードのタッチダウンレシーブを決めた。

その後はインターセプト、フィールドゴールブロックとお互いにミスが目立ち、勝負の行方は最終クオーターに持ち越された。

7点を追う東京ガスは、敵陣でオービックのQBスミスにすさまじいプレッシャーをかけたところ、守備につかまれたスミスが無理な態勢でたまらずパスを投じる。そして、力なく宙に放たれたボールは、東京ガスのラインバッカー(LB)カウラナ・アペルの腕の中にすっぽり。アペルはそのままエンドゾーンまで走り、ピックシックスを成功させた。

これで試合は振り出しに戻るも、その後は両者ともインターセプトを繰り返して得点機を逸していた。しかし、オービックはファンブルリカバーで攻撃権をゲットすると、試合残り5分45秒、QBスミスがこれまでのミスを帳消しにしようと言わんばかりのパスを左サイドを縦に駆け上がるTEホフへヒット。ワイドオープン気味で捕球したハフは、エンドゾーン付近で相手守備にタックルされるも執念のダイビングで決勝タッチダウン。17対10と再び勝ち越したオービックはその後の東京ガスの攻撃をきっちりと止めて勝利を確定させた。

オービックは、QBスミスが2インターセプト、途中出場のQB小林優之も1インターセプトを献上と空中戦が低空飛行。ランも計80ヤードと、物足りない数字だった。しかし、守備陣が東京ガスの攻撃を計142ヤードに封じたことで、きっちりと勝ち切ることができた。

(編注)記事初出時の公式記録ではオービックの被インターセプトは4、うちQBジェイソン・スミス選手の被インターセプトは3でしたが、その後映像確認によって公式記録が訂正されました。本文も訂正後のスタッツに修正してあります。