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【X1 Super】ラッシングTD量産のエレコム神戸ファイニーズがotonari福岡SUNSに逆転勝ち

2022年10月08日(土) 21:03

第3節初日、神戸王子スタジアムではotonari福岡SUNSとエレコム神戸ファイニーズが戦い、31対7でエレコムが勝利した。

先制点を挙げたのは福岡SUNSだった。最初のシリーズからランニングバック(RB)小野洋輔が10ヤード走り、ファーストダウン更新。続いて、クオーターバック(QB)西山雄斗から今季よりチームに加わったワイドレシーバー(WR)小川悠太へのパスが決まり敵陣へ。その後もパスを投げ続け、最後は敵陣21ヤードより再び小川へのパスでタッチダウンとなった。

追いかけるエレコム神戸の攻撃は、RB秋元ミンジェによる中央を駆け抜ける44ヤードランで一気にレッドゾーンへ。そして、RB白神有貴が20ヤードを走り、タッチダウン。試合開始8分37秒時点で同点となった。


第2クオーターが始まった直後、福岡SUNSが投じたパスはWRによってはじかれてしまい、そのこぼれ球をエレコム神戸のディフェンスバック(DB)村上知裕がインターセプト。エレコム神戸は50ヤード付近からの攻撃となり、RB白神のランやWR内田大喜への34ヤードパスでボールを進めるも、タッチダウンには至らず、フォースダウンでフィールドゴールを選択。キッカー(K)谷川堅斗の22ヤードトライが成功し3点を追加した。

続く福岡SUNSの攻撃は、木保慎太郎のQBサックで7ヤードロスを奪うなど3&アウトに抑えられる。そして、エレコム神戸はランとパスを混ぜながら着々とボールを進め、最後はRB前田公昭が右オープンに走り初のタッチダウンを決め、17対7と点差を広げた。

後半に入ってからは、要所で反則が発生したり、ロングパスが通らなかったりと両者均衡した状態が続く。第3クオーター終盤、福岡SUNSはフォースダウンでパント隊形からQB伊藤嵩人が走るギャンブルプレーを試みたが、ダウン更新とはならなかった。敵陣38ヤードからの攻撃となったエレコム神戸はQBデイビッド・ピンデルが走り、ゴール前1ヤードまで迫ったところで、第3クオーターは終了となる。

得点のチャンスで始まった最終クオーターでは、圧倒的エースRB白神有貴が中央を抜け、今試合2回目のタッチダウン。後がない福岡SUNSは再びギャンブルを仕掛け、ダウンを更新するも、エレコム神戸DBブランドン・マッキンニーにインターセプトされ、攻撃権を失ってしまう。続くオフェンスでエレコム神戸も敵陣38ヤードまで進み、フィールドゴールにトライするも失敗。このまま試合終了かと思われたが、エレコム神戸DB白光明がインターセプトし、17ヤードリターンしたところでターンオーバーとなる。試合残り2分を切ったところで、WR内田へのタッチダウンパスが決まり、31対7でエレコム神戸の勝利となった。

時本昌樹ヘッドコーチは「勝てたことはすごい良かった。細かいことにこだわって、きっちり自分たちのプレーをしようという話をこの2週間と試合前もしていたけど、ボールの甘さやしょうもない反則とかがでていたので、勢いに乗れずにグダグダしてしまったことが反省点」と話した。次戦の相手である富士通フロンティアーズに対しては「去年のチャンピオンチームですし、近年もたくさん勝っている。(かつては)私もいたのでどういうチームかもわかっている。チャレンジャーとして挑んで勝ちたいと思う」と意気込んでいた。