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【X1 Area第4節見どころ】注目は3連勝のパイレーツと1敗の富士フイルムによる直接対決 電通は連勝伸ばすか

2022年10月13日(木) 16:29

X1 Areaは10月15日と16日の2日間に渡って、第4節の4試合が行われる。今シーズンの折り返しを迎え、ここまで3連勝がPentaOceanパイレーツと電通キャタピラーズの2チーム。これを追うのが2勝1敗のアズワンブラックイーグルスと富士フイルムミネルヴァAFC。今節では、パイレーツと富士フイルムの直接対決に注目したい。

柴田健人(上段写真)と草野公平のランニングバック(RB)コンビが好調のパイレーツ。2人は、合わせて計5タッチダウンランと得点能力が高く、柴田は第3節終了時点でX1 Areaのリーディングラッシャーだ。また、クオーターバック(QB)西澤凌介はパス獲得ヤードでリーグ2位(509)、パス成功率も60%超と安定したクオーターバッキングでパス攻撃を指揮する。攻撃が好調のパイレーツは、均整の取れたバランスアタックで連勝を伸ばせるか。

対する富士フイルムは、強固な守備が持ち味。接戦を制した前節の警視庁イーグルス戦では、相手が得意なランオフェンスをわずか33ヤードに封じた。守備の要は、ラインバッカー(LB)益本有人(中段写真右)。マルチな才能が持ち味の琉球大学出身の29歳は、1サックを含む3つのタックルロスと1インターセプトも記録して、第3節の守備部門週間MVPに輝いた。再び地上戦を得意とするチームが対戦相手だが、益本のパフォーマンスがチーム浮沈のカギを握っていると言っても過言ではないかもしれない。

連勝中の電通は、品川CC ブルザイズと対戦する。ここまで攻守で計14タッチダウンを決めている電通の武器は、何と言っても破壊力抜群の攻撃力。そのハイパーオフェンスをけん引しているのは、まぎれもなくQBアーロン・エリス(下段写真)だ。新加入の外国籍司令塔は、第3節ではパス17回中13回成功、246ヤード、3タッチダウンと圧巻のパフォーマンスで攻撃部門の週間MVPを受賞。シーズンを通じてもパス獲得ヤード(691)とタッチダウン(8)の部門でリーディングを独走している。レシービング部門の獲得ヤードで2位~4位に名を連ねる南賢人、河波正樹、小貫哲とのコンビネーションが抜群なだけに、電通はまだまだ連勝を伸ばしても不思議ではない。

ブルザイズは、強豪との戦いが続き未勝利だが、まったく悲観する内容ではない。前節ではアズワンに大敗するも、第2節のパイレーツ戦では敗れはしたが、17対6と善戦した。守備力はある程度計算できるので、ラン145ヤードを記録した前節のような地上戦で時間をコントロールして、電通の攻撃回数を少しでも減らして今季初勝利を目指したいところだ。

アズワンは、今季未勝利のTRIAXと対決。入れ替え戦進出を狙う上で落とせない一戦だ。TRIAXは、X1 Area初勝利を目指す。警視庁と名古屋サイクロンズは、ともに開幕節に勝利した後は2連敗。警視庁は得意のラン攻撃と守備でリズムをつかみ、サイクロンズはこの2試合で計77失点と崩壊している守備を立て直して連敗を脱出したい。