【X1 Super】ノジマ相模原がスペシャルチームの活躍でディアーズ下す ポストシーズン進出に向けて大きな2勝目
2022年10月22日(土) 19:31X1 Superレギュラーシーズン第4節は22日、ノジマ相模原ライズと胎内ディアーズが富士通スタジアム川崎で対戦した。ここまで1勝2敗同士の対決は、2本のパントブロックを決めるなどスペシャルチームが躍動したノジマ相模原が、21対6で勝利。2勝2敗の勝ち点6に伸ばしたチームは、ポストシーズン進出に向けて大きな1勝を手にした。
ノジマ相模原は、ディアーズのファーストドライブをスリー&アウトに仕留めると、自陣48ヤードから攻撃を開始。クオーターバック(QB)カート・パランデックの安定したパスや重厚なラン攻撃を織り交ぜたバランスアタックにより着実に前進すると、ラストはランニングバック(RB)吉田光輝が1ヤードタッチダウンランを決めて、ノジマ相模原が幸先良く先制した。
その後はお互いに攻め手を欠いたが、ノジマ相模原は第2クオーター中盤にパント隊形から若島慎兵がラインを割って入り、ドンピシャのタイミングでブロック。そして吉田武蔵がフィールドを転々とするボールを拾い上げるとそのままエンドゾーンまでボールを運び、ノジマ相模原が35歳ベテランコンビの活躍で加点した。
14点ビハインドのディアーズは、後半に入ってようやくスコアボードに得点を刻む。自陣3ヤードでセイフティの危険もある中、エンドゾーン内で右へロールアウトしたQB加藤翔平がワイドレシーバー(WR)杉田有毅へパス成功。相手守備と競り合いながらもキャッチした杉田は、相手ディフェンスにつかまらず左サイドを駆け上がり一気にゴール前10ヤードへ。ワンプレーで窮地から好機へと変わったディアーズは、タッチダウンこそ奪えなかったが、フィールドゴールにつなげた。
点差を詰められたノジマ相模原だったが、すぐさま突き放す。パントから相手のファンブルを誘発して、財津弘彬がゴール前11ヤードで見事リカバー。このチャンスに、QBパランデックがプレッシャーをかけられながらも左に逃げてターゲットを探し、冷静にエンドゾーン内でフリーとなったWR佐藤雅恭へパスをヒットさせた。
これ以上離されたくないディアーズは、QB加藤とWR杉田のホットラインが再び開通して敵陣27ヤードまで前進。ここでもエンドゾーンまでボールを運べなかったが、キッカー(K)青木大介がこの日2本目のフィールドゴールを成功させた。
その後は、ノジマ相模原がこの日2本目となるパントブロックを決めるなど、スペシャルチームが奮闘。終盤には、守備陣もインターセプトを決めてディアーズに得点を許さず、そのまま逃げ切った。
22日終了時点で、ディビジョンAのポストシーズン争いは、勝ち点12のパナソニック インパルスと同9のIBM BIG BLUEが確定。未勝利のオール三菱ライオンズはすでに順位決定戦へ回ることが決まっており、ライスボウルトーナメントの残り2枠を同6のノジマ相模原、同3のアサヒビール、同3のディアーズで争うことになる。勝ち点が並んだ場合、当該チーム間の直接対決が順位決定に影響するので、アサヒビールとディアーズにそれぞれ勝利しているノジマ相模原が大きなアドバンテージを持つ。