「エサを蒔いたのがはまった」狙い通りのインターセプトで試合の流れを変えたオービックDB田中雄大
2022年10月24日(月) 20:00
アサヒ飲料クラブチャレンジャーズとの激闘を振り返ってオービックシーガルズの大橋誠ヘッドコーチが手放しに誉めたのが、後半開始1分34秒後に値千金のインターセプトを決めたディフェンスバック(DB)田中雄大(写真右)だ。前半に苦しんだ試合でモメンタムを手繰り寄せるきっかけとなったビッグプレーで、大橋HCも「ディフェンスコーチの考えるプレーを狙ってドンピシャリにやってくれた」と語る。
その田中は「前半フィールドゴールにつながるパスを(アサヒ飲料の)ワイドレシーバー(WR)ロバート・ジョンソンⅡに通された。その後も同様に簡単に通され、悔しかった。3本目は通さないと思っていた。分析通りにパスコースは頭の中にあったので(インターセプトを)狙っていた」という。そして「クオーターバック(QB)が狙ってくる得意のパスコースからわざと離れてエサを蒔いたのがまんまとはまって、QBの死角に入っていたので投げてきた。ドンピシャリのタイミングでビンゴ(インターセプト)が出来た」と作戦通りのプレーにご満悦だ。
しかし、「ベンチに戻ってコーチからほめられましたけど、まだ試合中なので集中力を切らさず試合に没頭していました」とも言う。ただ、このインターセプトをきっかけにオービックの攻撃が息を吹き返し爆発したことは間違いない。3連続でタッチダウンを奪って、最後まで必死に食らいつくアサヒ飲料を相手に点差を広げていった。
「インターセプト後に攻撃陣がタッチダウンをとってくれたのが嬉しかったです。今日の試合で自分たちの弱点が見えてきた。これを修正して最終戦の富士通戦に臨みたい」と王者富士通フロンティアーズを倒す勢いだ。「富士通には大学(関西学院大)で3年後輩のWR松井理己がいる。彼は日本を代表する選手。だから負けられない。マッチアップは楽しみであり、緊張する。ほかにも注意しなければならないWRサマジー・グラントにランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンがいる。試合までの2週間、準備をしっかりしていきます」と胸を張った。
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