【X1 Super】オービックシーガルズが追いすがるアサヒ飲料クラブチャレンジャーズを後半に突き放して3勝目
2022年10月24日(月) 10:50X1 Super秋季リーグ戦第4節第2日目第1試合は23日、正午から秋晴れの大阪府吹田市万博記念競技場でオービックシーガルスとアサヒ飲料チャレンジャーズが対戦。前半は緊迫した攻防が続いたが後半、地力を発揮したオービックがほぼダブルスコアの35-17でアサヒ飲料に勝利した。この結果オービックは3勝1分け、アサヒ飲料は1勝3敗となった。
この試合で先手をとったのはオービック。オフェンスのファーストシリーズをクオーターバック(QB)ジェイソン・スミスからワイドレシーバー(WR)中村輝晃クラークへのパスとスミスのキープランでテンポ良く攻撃を展開。8分31秒にはスミスが投じたパスをWR木下典明が右サイドラインを走りながら今季初となる41ヤードタッチダウンレシーブをした。
しかし、アサヒ飲料も次のオフェンスシリーズでQBギャレット・サフロンがパスとランをバランスよく展開。右サイドを走る189センチの長身WRロバート・アール・ジョンソンⅡへ42ヤードのロングパスを通し、ゴール前10ヤードに迫る。ここはランプレーでオービック守備ラインを崩そうとしたがディフェンダーの鋭い集まりでゲインできず、24ヤードフィールドゴールを選択して3-7とした。
そして第1クオーター残り1分19秒、オービックが蹴ったパントをアサヒ飲料のリターナーがファンブル。このボールをリカバーしたオービックが敵陣10ヤードの好ポジションからオフェンスを開始し、新加入のランニングバック(RB)西村七斗が相手守備陣のタックルを受けながらもパワーある突進力でエンドゾーンにねじ込んでタッチダウン。点差を14-3とする。
第2クオーターに入り、オービックはじりじりと敵陣深くまで攻撃を進める。そして2分18秒、フォースダウン1ヤードでファーストダウン更新のギャンブルに出たが、アサヒ飲料守備陣に防がれてしまう。逆にアサヒ飲料はオービックのパスインターフェアの反則にも助けられながら、攻撃を進める。そして前半残り49秒、QBサフロンがキープランで右オフタックルを突破して1ヤードのタッチダウンラン。4点差に迫って前半が終了した。
第3クオーター開始1分36秒に試合のモメンタムをオービックに引き寄せるビッグプレーが飛び出した。サフロンのパスをオービックディフェンスバック(DB)田中雄大がインターセプト。オービックは敵陣17ヤードの絶好のフィールドポジションから攻撃を開始。最後は新人RB大河原陸が5ヤードを走ってエンドゾーンに飛び込み、点差を11点とした
さらに第3クオーター終了5秒前にはQBスミスからのパスをタイトエンド(TE)ホールデン・ハフが2人のDBにカバーされながらも左エンドゾーンでキャッチして追加のタッチダウン。第4クオーターにもQBスミスが快足を生かしてエンドゾーンまで40ヤードを一気に駆け抜けた。
アサヒ飲料も勝負を諦めない。試合残り1分56秒にQBサフロンからWR阿部拓朗への16ヤードパスでタッチダウンを返した。さらに阿部へのパスやRB川淵将紀のランなどでドライブを続け、敵陣23ヤードまで攻めてタッチダウンを狙うパスを3度繰り出したが、オービックDB藤本将司にインターセプトされてゲームセットとなった。
オービックの大橋誠ヘッドコーチは「今日のゲームでやろうとしていたことは、それなりに形になった。前節ではインターセプトやファンブルなどのターンオーバーでオフェンスがかみ合っていなかったが、今日は修正できていた。QBがキープランをしたり、パスを決めたり、攻撃のリズムを作ってくれた。特にファーストシリーズで得点できたのが大きかった。しかしフォースダウンギャンブルをとりきれなったことなどまだまだ課題はある。もっともっとステップアップしていきます」と秋季リーグ最終戦となる富士通フロンティアーズとの大一番を見据えた。