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【RBTクオーターファイナルの見どころ】いよいよプレーオフ!鉄壁ディフェンスのパナソニックに挑むアサヒ飲料のパスオフェンス

2022年11月17日(木) 14:00

ライスボウルトーナメント(RBT)クオーターファイナル初戦は19日、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで14時にキックオフする。対戦するのは、全勝でDivision A 1位となったパナソニック インパルスと2勝3敗でDivision B 4位となったアサヒ飲料クラブチャレンジャーズだ。

アサヒ飲料の正重高志ヘッドコーチ(HC)が「今、日本で一番強いチーム」と評するとおりパナソニックのチーム総合力は、他チームと比べ圧倒的に抜きん出ている。リーグ戦全5試合の総得点は271におよび、総失点はわずか31だ。ディビジョンが違うとはいえ、DivisionBを全勝で1位通過した昨年の社会人王者・富士通フロンティアーズの総得点は217、総失点は53。この2チーム以外に総得点が200台のチームはなく、総失点も50点未満のチームはないが、富士通と比べてもその違いがわかる。

パナソニックの破壊力ある攻撃を支えるのが、クオーターバック(QB)ジェイロン・ヘンダーソンだ。開幕戦ではチームメートとの練習が不足していたこともあって、不満の残るパフォーマンスだったが、リーグ戦が進むにつれてコンビネーションがよくなり、本来の力を発揮した。リーグ戦でのパス成功率は71.1%、パスアベレージは1回平均15.8ヤードと一発でファーストダウン更新もしくはタッチダウンに繋がる威力がある。

またパッシング能力だけでなく脚力もあり、ランでは1キャリーあたり9.5ヤードとこれまた一発でファーストダウンの爆発力がある。それだけに相手ディフェンスはパスだけではなくスクランブルからのランプレーも警戒しなければならない厄介なQBである。

ランオフェンスはエースランニングバック(RB)ミッチェルビクタージャモーと相手を引きずりながら突進する立川玄明、シャープな走りを見せる牧田圭祐らが揃う。特にミッチェルは、ランプレーで7タッチダウンを獲得。RBのランキングでトップの数字で平均獲得距離は11.4ヤードと抜群の記録を残している。

パスではワイドレシーバー(WR)アルフォンゾ・オヌワーの活躍が光る。QBヘンダーソンのメインターゲットであり「アイコンタクトで分かり合えるチームメイト」というだけあって息もぴったり、1キャッチあたりの獲得距離も19.4ヤードと驚異的だ。

この強力なパナソニックに挑むアサヒ飲料で空中戦を得意とするオフェンスを指揮するのはQBギャレット・サフロンだ。1試投あたりの平均獲得距離は11.5ヤードだが、パス成功率が54.9%と確実性にやや劣る。しかし、そこをカバーするのが189センチの長身WRロバート・アール・ジョンソンⅡと亀山暉(下段写真)、阿部拓朗のWRトリオだ。この3人でチームの得点のほぼ半分を稼ぎ出しているだけに、パナソニック戦でもその得点力に期待がかかる。

また最終戦otonari福岡SUNS戦で正重HCが「これまで不発だったランプレーが出たことは大きな収穫」と話したラン攻撃では川淵将紀、山田陸斗のRB陣の走りがカギを握る。

試合は総合力で勝るパナソニックが有利だが、一試合平均6.2失点という鉄壁を誇るパナソニックディフェンス陣をアサヒ飲料オフェンス陣がどう切り崩すかが試合のポイントとなる。

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※当日のヨドコウ桜スタジアムは12時30分開場です。
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