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【X1 Super】東京ガスの残留が決定 僅差でオール三菱下す

2022年11月19日(土) 14:13

X1 Super順位決定戦は19日、東京ガスクリエイターズとオール三菱ライオンズが横浜スタジアムで対戦した。勝てば残留、負ければ入替戦の生き残りをかけたサバイバルゲームは、東京ガスが13対7で接戦を制してX1 Super残留を決めた。一方、敗れたオール三菱は、X1 Areaとの入替戦(12月10日、富士通スタジアム川崎)に回り、X1 Super残留を目指すことになった。

前半は東京ガスのペースで進んだ。東京ガスはファーストドライブから、クオーターバック(QB)若林駿太の丁寧なパスとランニングバック(RB)森分優人のスピードあふれるランで着実に前進。相手の反則とQB若林からワイドレシーバー(WR)カナワイ・ノアへの8ヤードパスでゴール前16ヤードに進むと、RB森分がエンドゾーンまでボールを運び幸先良く先制した。

なおも東京ガスは、続くディフェンスでファンブルリカバーして攻撃権を奪取。敵陣31ヤードからのシリーズをフィールドゴールにつなげて加点すると、前半終了間際にもキッカー(K)高橋寛太がこの日2本目となる21ヤードフィールドゴールを沈めて、13点リードで前半を折り返した。

後半の序盤はお互いの守備陣が踏ん張りこう着状態が続く。この状況を打破したのが、オール三菱の執念のオフェンスだった。第3クオーター残り4分33秒、オール三菱は自陣37ヤードからのドライブで、前半は鳴りを潜めていたQBジョン・ギブスJr.のテンポ良いパスが通り始めて敵陣まで侵攻。すると、エンドが変わったゴール前14ヤード、第4ダウン5ヤードの場面では、QBギブスが、エンドゾーン内中央のWR吉田幸祐へパス。WR吉田は、東京ガスのディフェンスバック(DB)森上衛と競り合いながらいったんはボールを弾くも、宙に浮いたボールを見事にキャッチしてギャンブル成功した。

ここから潮目が変わり、東京ガスの攻撃はスリーアンドアウトに終わる。攻撃権を得た6点ビハインドのオール三菱は、QBギブスとWR吉田のホットラインが機能すると、ラン攻撃も絡めたバランスアタックを披露して敵陣20ヤードまで迫る。試合残り時間4分弱で第4ダウン9ヤード、ここでオール三菱はキックではなく逆転を狙ったギャンブルを選択。しかし、QBギブスがタッチダウンを狙ったパスは無情にも失敗に終わり攻守交替となった。

瀬戸際で相手の攻撃を止めた東京ガスは、続く攻撃では3回の攻撃でファーストダウンをできず朴容俊のパントで陣地回復。試合残り1分59秒と中途半端な時間を残してしまったが、タッチダウンを許した際には頭を抱えて悔しがっていたDB森上が、今度はお返しと言わんばかりのインターセプトを決めて、粘るオール三菱に引導を渡した。