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「目標は日本一のレシーバー」 新戦力として台頭するパナソニック インパルスの新人WR渡邊ジャマール

2022年11月22日(火) 13:00

19日に行われたライスボウルトーナメント・クオーターファイナル、対アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ戦で、日本一奪還を目指すパナソニック インパルスの新人選手が存在感を示した。その名は渡邊ジャマール。

日本人の母とガーナ人の父を持ち、ポジションはワイドレシーバーだ。「日本で生まれて6歳の時、アメリカのカリフォルニアに行きました。高校ではフットボール、バスケットボール、陸上競技(100、200、400メートル、短距離)をしていて、大学ではフットボールと陸上でスカラーシップを受けていました」という。「大学時代は、得意だった400メートルは49.8秒、100メートルは10.9秒。40ヤードは4.5秒。今は鍛えているからもっと速いですよ」と無邪気に笑う。チームで一番の俊足では、の質問には「チームメートと一緒に走ったことがないからわからない」と肩をすくめた。

パナソニックの荒木延祥監督は「スピードがあって、ハイボールを得意としている。リーグ4戦目からローテーション入りしている」と評価はうなぎのぼりだ。

今年5月にチームに合流した。「リーグ3戦目まではケガもあったし、プレーブックの勉強もあって出場する機会がほとんどなかった。だからレシービング記録のベスト10にも入っていない」という陰に隠れた存在だったようだ。

しかし、アサヒ飲料との一戦では一気に大爆発。先発こそしなかったものの第3クオーターに49ヤード、第4クオーターには18ヤードのタッチダウンパスをレシーブ。計3キャッチで84ヤードを獲得してチームのセミファイナル進出に大いに貢献した。

「これまでの試合で10キャッチ、5タッチダウンですよ。2回に1回(の確率)でタッチダウンを記録しています。それにチームにいるクオーターバック3人(ジェイロン・ヘンダーソン、荒木優也、石内卓也)全員からタッチダウンパスをレシーブしています。誰がクオーターバックでも大丈夫ですよ」と、にこやかにサラリと自慢する。

パナソニックに入ったきっかけは、今年1月のライスボウルを観戦したことだった。「パナソニックが富士通に敗れたこと。パナソニックから熱心誘われたこと。それに大学時代から知っている先輩のランニングバック(RB)ミッチェルビクタージャモー選手がいたことが大きい。良いチームだし、チームのみんなが大好きです」とすっかりチームに溶け込んでいるようだ。

今後の目標を聞くと「日本一のレシーバーになること。そしてチームを日本一にすることです」と。王座奪還に向けて、新戦力が暴れまくる。

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