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【X1 Super】ライスボウルトーナメント開幕 パナソニックがアサヒ飲料を下してセミファイナル進出

2022年11月19日(土) 21:46

ライスボウルトーナメント・クオーターファイナル第1日は19日、大阪市ヨドコウ桜スタジアムで、Division Aを全勝で1位となったパナソニック インパルスとDivision Bを2勝3敗で4位となったアサヒ飲料クラブチャレンジャーズが対戦。パナソニックはアサヒ飲料のアグレッシブな守備に手を焼いたが、38‐28と10点差をつけて勝利。セミファイナルに進出した。

先制点を奪ったのはパナソニック。ファーストシリーズのオフェンスを得点に繋げた。試合開始からわずか2分3秒、オフェンスの5プレー目にランニングバック(RB)立川玄明が、オフェンスライン(OL)がこじ開けた中央のホールを1ヤード突破してタッチダウン。

対するアサヒ飲料はRB山田陸斗、川淵将紀のランプレーにワイドレシーバー(WR)亀山暉、タイトエンド(TE)小野航輝へのパスで敵陣15ヤードまで進攻するものの、パナソニック守備陣を突き破れない。そして、37ヤードフィールドゴールを狙ったがパナソニック守備にブロックされてしまい得点はならなかった。

第2クオーターの10分29秒、キッカー(K)佐伯眞太郎が28ヤードフィールドゴールを成功させパナソニックはスコアを10-0とする。さらに5分48秒にはディフェンスバック(DB)秋山雅洋がインターセプトして攻撃権を奪取。自陣12ヤードからRB立川のラン、WRアルフォンゾ・オヌワーへのパスなどで敵陣内に入るが、アサヒ飲料守備陣の必死の守りに前進を図れない。52ヤードのフィールドゴールをトライするも不成功に終わる。

アサヒ飲料はRB川淵のラン、WRロバート・アール・ジョンソンⅡへのパスでファーストダウンを更新して、敵陣39ヤードへ。そして前半残り時間34秒、クオーターバック(QB)ギャレット・サフロンがパナソニック守備陣を抜き去り、左サイドを走るWR阿部拓朗にタッチダウンパスを決めて7-10と追いすがる。

しかし、この直後のキックオフでオヌワーが88ヤードのビックリターンをしてボールをゴール前5ヤードまで運ぶ。この好機にWRブレナン翼がQBジェイロン・ヘンダーソンパスをキャッチしてタッチダウン。点差を17‐7と広げた。オヌワーのキックオフリターンについてはパナソニックの荒木延祥監督も試合後に「あのプレーは大きかった。ブロックも良かったし、よく持って行ってくれた」と絶賛した。

第3クオーターの3分2秒、2つのパスでファーストダウンを連続更新して自陣43ヤードへ進んだパナソニック。新人WR渡邊ジャマールがアサヒ飲料のDB陣を抜き去り、ヘンダーソンからの49ヤードパスをレシーブしてタッチダウン、24‐7とさらに点差を広げた。

追うアサヒ飲料は第4クオーターにフォースダウンギャンブルを成功させて敵陣7ヤードに。ここでQBサフロンからWR阿部への、この試合2本目となるタッチダウンパスが決まり24-14と再び10点差に持ち込む。しかし、パナソニックは10分39秒、WR渡邊が2本目となるタッチダウンパスをレシーブして31-14と突き放す。4分40秒にはQBヘンダーソンからポストルートを走ったオヌワーへタッチダウンパスが通り、38-14。

勝負あったかに見えたが、粘るアサヒ飲料は試合時間残り1分17秒にサフロンと阿部のホットラインで2ヤードのタッチダウンパスが成功。2ポイントバージョンはパスが失敗して38-20となる。さらに試合時間残り42秒にはヘンダーソンのパスをアサヒ飲料のDB木村俊基がインターセプトし、そのまま56ヤードを独走してエンドゾーンに持ち込んだ。

続きキックオフはオンサイドキックで攻撃権を奪取しようとしたが、パナソニックにボールを抑えられて試合終了。

試合後インタビューに応じたパナソニック荒木監督は、いつもと同じポーカーフェイスで「アサヒ飲料のプレーパターンは想定していたが、これまでのリーグ戦とは全く違うアグレッシブなディフェンスを敷いてきたので、戸惑った。前半はゲームプラン通りにプレーさせたが、後半は変化をつけた。相手のQBがイメージを上回るほど出来が良かったので、守備の対応には苦しんだ。今日の課題は対策を練って次の試合につなげていく。昨年よりもチームはボールへの集中力とかラッシュなどレベルがアップしている。なかでもパスユニットも精度が高く今年成長している」と3週間後のセミファイナルに標準をあわせた。