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【Dream Bowl】アメフト歴わずか2年で全日本選抜の関西大学WR溝口駿斗 「出る機会があったら普通に圧倒したい」

2023年01月19日(木) 21:18

1月22日に国立競技場で行われるJapan U.S. Dream Bowlに出場する全日本選抜チームの最終メンバーが決まってから初となる合同練習が行われた14日、オフェンスとディフェンスによるスケルトンの練習中にワイドレシーバー(WR)近江克仁のアドバイスに真剣なまなざしで耳を傾ける学生選手の姿があった。鮮やかな金色のヘルメットをかぶったその学生は関西大学2年生のWR溝口駿斗だ。

6人選ばれた大学生選手の中でもっとも学年が低く、唯一の2年生だ。それだけでなく、アマチュア相撲から転身した花田秀虎(日本体育大学3年)を除けばフットボールキャリアも全日本選抜のメンバーの中でもっとも浅い。わずか2年前までソフトボールの選手だった。

「高校時代に一番仲のよかった友達がアメフトをやっていたのでアメフトのことは知っていました。関西大学に入って、自分もやろうと思いました」と溝口は言う。天性の才能だけでなく本人の努力もあったのだろう。昨季立命館大学を破るなど大きく躍進した関西大学カイザーズで中心選手として活躍した。国際試合の日本選抜に入るとまでは予想していなかったものの、「4回生の先輩やディフェンスバック(DB)の方に助けてもらって、そのおかげもあってここまで成長できたのだと思う」と語る。

そんな彼でも全日本選抜の合同練習では社会人とのレベルの差を感じるようだ。とくにXリーグの選手が持つテクニックとDBのマンツーマンの能力の高さには驚かされたという。「(テクニックは)自分に合う、合わないはあると思いますが、とりあえず全部吸収して、自分の技にできるものは取り入れたいです」とどん欲さを見せる。

近江には相手選手の抜き方や緩急のつけ方、ブレークのやり方などのアドバイスをもらったそうだ。また、自分からはレシーバーに必要なものは何かといった質問もしたという。また、クオーターバック(QB)の高木翼、政本悠紀、荒木優也には「ボールの伸びが違う」と実感した。こうしたところにレベルの高さを感じたのだろう。

2週間の合同練習で得たもの、チームに帰って伝えたいことは何かと尋ねると「一人ひとりの選手の意識ですね。それからフィジカル面が圧倒的に足りていない。今のうちからフィジカルを意識してやっていこうと伝えたいです」という答が返ってきた。

22日の試合では初めてアメリカ人選手と試合で対決する。「(アメリカ人には)大きくて早くて強いというイメージしかないです。緊張はしますが、それより楽しみのほうが大きいです。自分がもし出る機会があったら、普通に圧倒したいなと思っています」

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Japan U.S. Dream Bowl特設サイト https://xleague.jp/feature/dreambowl2023
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