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【Dream Bowl】サイズのハンデなし CFLで成長した姿をアイビーリーグ選抜相手に見せたいOL町野友哉

2023年01月21日(土) 16:13

1月22日に国立競技場で行われるJapan U.S. Dream Bowlでアイビーリーグ選抜チームと対戦する全日本選抜チームの中で、外国籍選手も含めて最も身長・体重の大きい選手がオフェンスライン(OL)町野友哉(富士通フロンティアーズ)だ。198センチ、140キロの体格はアイビーリーグ選抜に入っても身長ではディフェンスライン(DL)トーマス・ティボーと並ぶトップタイ、体重でも同じくOLのザカリー・ミンチの次いで2番目に重い。日本人が不利とされる体格差は町野には当てはまらない。

サイズだけではない。全日本選抜チームが行った5日間の練習でも機敏な動きが際立ち、OLのユニット練習やチーム全体練習でも安定したブロッキングを見せていた。

町野はこの2年間はCFLのウィニペグ・ブルーボマーズに所属した。2021年にはチームメートの丸尾玲寿里(パナソニック インパルス)とともにグレイカップ優勝を経験した初めての日本人となった。昨年11月にシーズン終了とともに帰国して富士通に合流した。CFLで培った技術がそのまま生きるかと言えば、そうではなかったようだ。

「(日本に)帰ってきてすぐはあまり(調子が)良くなかったですね。テクニックもブルボマーズで使っているものとは違うし、そもそもチームが違うのでアジャストするのに苦しんでいた部分もあります」と町野は言う。自分の調子をつかむまでに1か月ほどかかり、本来の力を出せるようになったのはライスボウルの直前だった。「この全日本の練習の中では自分でもよく動けていると思います。つかめた、という感じです」

CFLでは1年目は試合に出場する機会はなかったが、昨年は8月に初出場を経験。丸尾と同一試合でフィールドに立つという快挙も成し遂げた。

「CFLで学んだことはフィジカルにプレーこと、激しくプレーして激しくフィニッシュするといったことですね。こうした部分は自分でも成長を感じています。アメリカ人選手に対しても慣れているし、サイズが大きい相手とも対戦してきたので、気持ちの面ではひるむことなくできると思います」

コンタクトという観点からアメリカ人選手が日本選手と一番違うところはどこかと尋ねると、「懐の深さ」という答えが返ってきた。

「間合いというか、懐の深さが違いますね。日本チームにいるジョジョ(ジョー・マシス=富士通)とかBJ(バイロン・ビーティJr.=2021年Xリーグ登録選手)もそうなんですけど、加速して当たってくる感じが日本人のディフェンスエンドとは違うと思います。人の弾ける感じやDLがヒットしてクリアランスをとってくる感じというのがアメリカ人は違います」

ブルーボマーズで日常的にアメリカ人やカナダ人選手と対峙してきた町野の経験は日本チームの選手にとっては参考になることもあるだろう。

「パスプレーではアメリカ人やカナダ人のディフェンスは当たってくるというよりは(テクニックを使って)手を切るのがうまい。ですから、OLとしての手の使い方や駆け引きといったことが共有できたらいいかなと思います」

関連リンク

Japan U.S. Dream Bowl特設サイト https://xleague.jp/feature/dreambowl2023
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