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【Dream Bowl見どころ】日本最強メンバーがアイビーリーグ選抜相手に真っ向勝負

2023年01月21日(土) 09:02

全日本選抜とアイビーリーグ選抜が戦うJapan U.S. Dream Bowl が1月22日に国立競技場で行われる。新国立競技場でアメフトの試合が開催されるのは初めてのこと。現時点で日本最強と言えるメンバーが、フットボールの本場相手に真っ向勝負で勝ちにいく。

全日本選抜は、外国籍選手7名を含むXリーガー54名と大学生6名の計60名でアイビーリーグ選抜に挑む。クオーターバック(QB)は、パナソニック インパルスの監督を務める荒木延祥アシスタントヘッドコーチ(HC)兼オフェンスコーディネーター(OC)の意向から日本人のみで構成された。高木翼(富士通フロンティアーズ)と政本悠紀(IBM BIG BLUE)は、今季のタッチダウンパス数でリーグ1位と2位に輝く日本を代表する司令塔。右の高木、左の政本の併用は、アイビーリーグ選抜も守りにくいかもしれない。荒木優也(パナソニック)は、所属チームでは控えだが、荒木アシスタントHC兼OCのやり方を知り尽くしているのは心強い。

ターゲットは、松井理己(富士通)、近江克仁(IBM)の世界レベルを知る2人に注目する。いずれも身長180オーバーで、高身長がそろう相手の守備バックにも引けを取らないだろう。高木と近江、政本と松井と選抜チームならではのホットラインも楽しみだ。また、NCAA1部校でアイビーリーグより格上のFBS所属のアリゾナ大学出身サマジー・グラントのダイナミックなレシーブにも期待する。

地上戦も強力な布陣だ。XリーグとライスボウルのダブルMVPに輝いたランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンを始め、2021年に日本人初となるNFLのIPPプログラム候補生に選出された李卓(オービックシーガルズ)、ミッチェルビクタージャモーと立川玄明のパナソニックコンビの計4名。どの選手もアイビーリーグ選抜の守備に対してもスピードとパワーで劣らないはずだ。

オフェンスラインは、オールXリーガーがずらりと並ぶ。選出された9人の平均サイズは、身長186センチ、体重126キロと重量級だ。中でも特に注目したいのが、身長198センチ、体重140キロの町野友哉(富士通)。日本選抜の中で最も高くて最も重いビッグマンが、CFLで成長した姿を披露する。

【WINNIPEG BLUE BOMBERS】

守備は主将のラインバッカー(LB)趙翔来を中心としたハードなタックルで相手を追い続ける。前線は、ジョー・マシス(富士通)、バイロン・ビーティーJr.、梶原誠人ら強くて速い選手ばかり。トゥロターショーン礼(関西学院大学)、山田琳太郎(早稲田大学)、花田秀虎(日本体育大学)ら学生も、規格外のスピードでラッシュをかける。アイビーリーグ選抜のオフェンスラインは平均サイズが身長191.6、体重134.2の巨漢がそろうだけに、スピードで勝負したいところだ。

ランオフェンスが主体と思われるアイビーリーグ選抜オフェンスには、2列目、3列目の奮闘が欠かせない。趙、竹内修平、徳茂宏樹の富士通勢と、ワイズマンモーゼス海人、小西優のパナソニック勢に加えオービックの髙橋悟が2列目でランとパスに目を光らせる。最後尾では、ジョシュア・コックス(パナソニック)、田中雄大(オービック)、林奎佑(富士通)らがビッグプレーを虎視眈々と狙う。

対するアイビーリーグ選抜は、11月末にシーズンが終了しているため、コンディションが懸念されるが、チームを率いるコロンビア大学のアル・バグノリHCは不安視しておらず、試合日までにきっちりと整えてくる。

QBはライアン・グローバー(ペンシルベニア大学)とベンジャミン・メイズ(コーネル大学)の2人が務める。グローバーは、大学2年時の2018年に全10試合に先発してパス1482ヤード、7タッチダウンをマーク。ランでも300ヤードを走るなど、走って投げられるモバイルQBだ。

RBのライアン・ヤング(コロンビア大学)は、2022年に8試合の出場でリーグ9位の426ヤードをマーク。ホールを抜けるスピードはピカ一だ、また、アレン・スミス(ブラウン大学)は2022年にリーグトップの13タッチダウン(ラン11、パス捕球2)を積み上げただけに、ゴール前で力を発揮しそうだ。

レシーバー陣の筆頭格は、トーマス・グローバー(コーネル大学)。身長180センチ、体重82キロのグローバーは、2022年に48捕球でリーグ6位の540ヤードの成績を残した。今回来日したレシーバーの中ではNo1の実績の持ち主だ。

守備の要は、主将のスコット・バレンタス(コロンビア大)。大学4年の2022年には、タックル数がアイビーリーグ2位の93回を数え、インターセプト数も同1位の4回とマルチな才能を発揮した。身長191センチ、体重107キロの均整の取れたサイズを持つラインバッカー(LB)は、フィールド上で神出鬼没に現れて未然にピンチを防ぎそうだ。

守備ラインは、重量級を揃えてきた。平均サイズは身長192.8センチ、体重118キロ。日本選抜としては、まともに正面からあたっても分が悪そうなので、スピードで翻弄して活路を見出したい。

指揮官を務めるバグノリHCは、米カレッジ界で40年ものHC経験を持つ大ベテラン。通算269勝は、現役のNCAAのHCの中ではニック・セイバン(アラバマ大学)に次ぐ2位の成績で、歴代でも18位にランクされる。そんな名将がどんなタクトを振るかも注目したい。

関連リンク

Japan U.S. Dream Bowl特設サイト https://xleague.jp/feature/dreambowl2023
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