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CFLグローバルコンバインへの招待選手が決定 国内コンバインで好成績の4選手が今月下旬にカナダ・エドモントンへ

2023年03月07日(火) 19:00


カナダのプロフットボールリーグ・カナディアンフットボールリーグ(CFL)は7日、アメリカとカナダ以外の国籍の選手を対象としたCFLグローバルコンバイン(3月22-26日、カナダ・エドモントン)に招待する日本人選手4名を選出した。選出されたの以下の4選手(敬称略)。

遠藤 集 (電通キャタピラーズ RB)
宮澤 稜 (桜美林大学卒業予定、WR)
加藤 大資 (IBM BIG BLUE RB)
花田 秀虎 (日本体育大学、相撲からの転向、DL)

ただし、花田選手は大学在学中のため、1年先となる2024年度のCFLドラフトの対象選手としての招待となる。

4選手は2月25-26日に行われた国内コンバインでの数値やパフォーマンスが評価された。宮澤選手は40ヤード走で国内コンバイン最速の4.63秒をマークし、花田選手はベンチプレス(100キロ)でダントツトップの34回を記録した。遠藤選手はRBでありながらベンチプレスが20回でパワーを見せつけ、加藤選手はポジションドリルで180センチの長身を生かしたパフォーマンスを披露した。

今年のグローバルコンバインは3月22-26日の予定でカナダ・エドモントンで開催される。例年と違うのはコンバイン種目のほか、同じ日程で行われるCFLコンバインに参加する北米出身選手との合同練習が3日間予定されている点だ。合同練習はCFLの9チームのHCやGMが新たなタレントを発掘しようとスカウトの目を光らせる。フットボールスキルの高い日本人選手にとっては実力をアピールする格好の場となる。

CFLドラフトは現地時間5月2日(日本時間3日)に予定されており、ここで日本人選手が指名されれば2021年度以来2年ぶりに新たな日本人CFL選手が誕生することになる。CFLドラフトはグローバルコンバインに招待される4選手だけでなく、選出されなかった選手も指名を受ける可能性がある。

【今後の主なスケジュール】
3月22-26日 CFL グローバルコンバイン(カナダ・エドモントン)
5月2日(日本時間3日未明) CFLドラフト
6月8日-10月28日 レギュラーシーズン
11月4-11日 プレーオフ
11月19日 第110回グレイカップ(王座決定戦)
※スケジュールは変更となる場合あり

【選手プロフィール】
遠藤 集(えんどう あつむ)
電通キャタピラーズRB 背番号30
1998年11月24日生まれ、近畿大学出身
身長174.6センチ、体重88.8キロ

パワーとスピードを兼備したエースRBとしてチーム初のX1 Super昇格に大きく貢献。今シーズンのさらなる躍進が期待される選手の一人。
本人コメント:皆さま、はじめまして。電通キャタピラーズのCollection of Endo と申します。失礼いたしました、遠藤集(あつむ)と申します。まず関係者の皆様、うだつの上がらないフットボール人生を変えるチャンスをいただき、誠にありがとうございます。このチャンスを掴む為に、大好きな唐揚げを我慢してきました。その甲斐があり、本当に嬉しく、そして自分を誇らしく思います。ですが、ここはまだスタートラインですので、気を緩めることなく、当日まで必死のパッチで準備し、日本人としての誇りを持ち、最高のパフォーマンスをして帰ってくる事を誓います。P.S. あつむやったります!!!

宮澤 稜(みやざわ りょう)
桜美林大学Three Nails Crowns WR 背番号83
2000年12月24日生まれ、埼玉栄高校出身
身長176.5センチ、体重80.05キロ


国内トップクラスのスピードを武器に全米学生オールスター「フラボウル」も経験した逸材。
本人コメント:この度は、このような機会を与えてくださり、感謝しています。とても嬉しい気持ちです。今までの経験を活かして、ドラフトに選ばれるように全力を出していきたいと思います。カナダでも遠慮せずに自分から行動をしたいと思います。日本から声援、よろしくお願い致します。

加藤 大資(かとう だいすけ)
IBM BIG BLUE RB 背番号28
2000年1月14日生まれ、日本体育大学出身
身長180センチ、体重88.25キロ


昨季はルーキーながらNFL級のRBジュレル・プレスリーに次ぐ存在としてIBMのラン攻撃の一角を担った。
本人コメント: IBM BIG BLUEの加藤大資です。今回CFLコンバインに招待される連絡がきて、正直気持ちが浮ついた部分もありますが、夢に向けて1歩進めているという実感も湧いてきました。今回の国内セレクションを受けるにあたり、いろいろと悩む部分があったのですが、背中を押してくれた家族や仲間には感謝しかないですし、サポートをしてくださった方々にも感謝しています。しかし、まだまだゴールは遠いです。今回の招待はフライトチケットを貰っただけなので、初めての海外の地で海外の選手とどれだけやり合えるのか楽しみにしながら残りの日にちで準備を進めていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

花田 秀虎(はなだ ひでとら)
2001年10月30日生まれ、日本体育大学相撲部出身
身長185.6センチ、体重127キロ


2020年にアマチュア横綱に輝いたのち、2022年後半よりフットボールに専念。試合未経験ながら圧倒的な身体能力と将来性を買われ、「Japan U.S. Dream Bowl」で全日本選抜チームに選出された。
本人コメント: CFLグローバルコンバインへの招待、大変光栄です。ありがとうございます。国内コンバインには練習生として参加させていただきました。今回、このようなかたちでチャンスをいただけたことに、とても感謝しています。本番では外国人選手に負けないよう、一生懸命頑張ります。

※身長、体重は国内コンバインで計測したもの

【これまでの日本人CFL選手】
2019年のパートナーシップ締結以降、Xリーグからは6人の日本人CFL選手が誕生している。これまでの日本人CFL選手はLB丸尾玲寿里(ウィニペグ・ブルーボマーズ/パナソニック インパルス)、RB李卓(モントリオール・アルエッツ/オービックシーガルズ)、LB山岸明生(アルエッツ/富士通フロンティアーズ)、K山﨑丈路(BCライオンズ/オービックシーガルズ)、K佐藤敏基(トロント・アーゴナーツ/富士通)、OL町野友哉(ブルーボマーズ/富士通)で、いずれも2021年のCFLグローバルドラフトで指名を受けた(敬称略、日本の所属チームは2022年度のもの)。

【CFL(Canadian Football League)とは】
CFLは、1958年に開始されたカナディアンフットボールの最高峰のプロリーグ。全部で9チームが加盟しており、東西のディビジョンに分かれている。毎年6月中旬からシーズンが始まり、11月下旬に終了する。決勝戦のGrey Cupは100年以上の歴史を持ち、カナダでも大きなスポーツイベントのひとつとなっている。
カナダで行われているカナディアンフットボールは、アメリカンフットボールといくつかの点で異なるが、防具をつけての競技であること、基本的なルール、フィールドの仕様等、多くの類似点があり、アメリカンフットボールとカナディアンフットボールを総称して、Gridiron Footballとも言われている。CFLは、Gridiron Footballにおいて、アメリカのNFLに次ぐ、2番目に規模の大きいプロリーグ。またCFLは、カナダ国内では、アイスホッケーリーグに次ぐ2番目に人気の高いプロスポーツリーグ。
CFLはさらなる成長に向けて国際化を推進し、北米以外の国からの選手のリーグ参加を促しており、日本のXリーグだけではなく、すでにオーストリア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、ノルウェー、スウェーデンとのパートナーシップを締結している。

国際活動パートナーのご紹介

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