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【Jr.パールボウルトーナメント】警視庁イーグルスが地上戦を制圧して三菱商事Club TRIAXに快勝

2023年05月13日(土) 19:38

X1 Areaは13日、警視庁イーグルスと三菱商事Club TRIAXによるJr.パールボウルトーナメント1回戦が富士通スタジアム川崎で実施された。ともに2023年度始動戦となった一戦は、得意のランオフェンスを軸に攻撃が機能した警視庁が24対3で快勝した。

昨季のX1 Area秋季リーグ戦第5節で顔を合わせ、その時は警視庁が38対0で圧勝した同カード。再び警視庁がTRIAXの前に大きく立ちはだかった。TRIAXのファーストドライブをスリーアンドアウトでパントに抑え込んだ警視庁は、敵陣36ヤードの好位置から攻撃をスタート。ここで、クオーターバック(QB)齋藤詩伸が自身のランやワイドレシーバー(WR)恒吉幸紀へのパスで巧みに攻撃を指揮すると、最後もゴール前7ヤードから自身がエンドゾーンまでボールを運んだ。

昨秋の二の舞を避けたいTRIAXも、第1クオーター終盤にラインバッカー(LB)西川尚哉のインターセプトで攻撃権奪取。QB中山文太のパスなどで歩を進めながらもエンドゾーンは遠く、キッカー(K)河西光の42ヤードフィールドゴールで3点を返すにとどまった。

そして、第1クオーターが終了してエンドが変わった直後にビッグプレーが飛び出した。警視庁はディフェンスバック(DB)からランニングバック(RB)にコンバートした石川圭太がリバースプレーで74ヤードの独走タッチダウンラン。あっさりとリードを広げることに成功した。さらに警視庁は、第2クオーター終盤にもフィールドゴールで加点し14点リードで前半を折り返した。

後半に入っても、警視庁は自慢のラン攻撃全開でボールをコントロール。すると、守備陣もディフェンスライン(DL)塩崎直也が敵陣でインターセプトして攻撃権を奪取する。このチャンスに途中出場のQB佐和田健悟が左サイドへ走りこんだWR恒吉の背中越しにふわりとした軽いタッチのパスを投じる。これを恒吉がエンドゾーン内で難しい体勢ながらもしっかりと捕球して、警視庁が追加点を挙げた。

最終クオーターでセイフティリードに広げた警視庁は、ディフェンスも気合の入った激しい守備でTRIAXに得点を許さず、春初戦を白星発進した。警視庁は、先発出場のRB伊藤碧が80ヤードを走るなどチームで計273ヤードを記録。小雨が時折振る寒空の下で行われた試合で地上戦を制圧できたことが大きな勝因の一つだった。