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【Jr.パールボウルトーナメント】警視庁、相性良いパイレーツを倒してファイナルへ

2023年06月04日(日) 22:36

X1 Areaは4日、PentaOceanパイレーツと警視庁イーグルスによるJr.パールボウルトーナメント準決勝の2試合目が富士通スタジアム川崎で実施された。昨季最後までX1 Superとの入替戦出場枠を争った両チームの一戦は、警視庁が21対7で勝利した。この結果、17日の決勝は、すでに準決勝1試合目に勝ち上がりを決めていた富士フイルム海老名Minerva AFCと警視庁が激突することになった。

昨秋のリマッチとなった一戦は、警視庁が先行逃げ切りで勝利した前年と同じような展開となった。警視庁はファーストシリーズをパントに封じられるも、相手のリターナーがファンブルしたボールをリカバーして再び攻撃権を得る。このゴール前17ヤードからの絶好機をQB齋藤詩伸がワイドレシーバー(WR)桑原陸への14ヤードタッチダウンパスにつなげて、警視庁は幸先良く先制した。

さらに警視庁はQB齋藤が次々とパスをつなぎ、オフェンスにリズムを生み出す。第2クオーター序盤のゴール前2ヤードではQB齋藤が自らエンドゾーン内にボールを運び加点した。

対するパイレーツは、前半終了間際にようやく反撃を開始する。QB西澤凌介が右サイドか中央へ斜めに切り込んできたWR岸澤淳之介目がけてロングパスを投じると、WR岸澤はスピードで守備を振り切りフリーでキャッチ。日本大学出身の快足レシーバーはそのままエンドゾーンまで駆け込み、70ヤードのタッチダウンを完遂した。

7点リードで後半をスタートした警視庁は、キックオフでいきなり相手の虚をつくオンサイドキックを敢行。佐藤康介監督が「どういう状況でもやると決めていた」奇策が奏功して攻撃権を得ると、QB齋藤が2プレー目でWR中嶋純平へスクリーンのパスをヒット。捕球したWR中嶋は相手守備をかわして左サイドライン際をするすると駆け上がり、鮮やかに46ヤードタッチダウンを決めた。

再び2ポゼッション差とした警視庁は手堅いランで時計を進めれば、強力な守備陣がパイレーツの反撃を無失点に抑え、逃げ切りに成功した。

これで警視庁は、一昨年の秋から対パイレーツ戦を3連勝。指揮官は「昨シーズンはギリギリのところで勝利した。今回は勝ちにいって秋につながる試合をしたいとみんなで話していたのでうまくいって良かったです」と話し、昇格争いのライバルとなりそうな相手に苦手意識を植え付けられたことを喜んだ。

決勝の相手は富士フイルム海老名。佐藤監督は、「富士フイルム海老名さんには昨年負けているので、優勝するつもりで頑張ります」と、昨秋の第3節で敗れた相手へのリベンジを胸に2週間後の大一番に腕を撫す。