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【X1 Area】アズワンブラックイーグルスがオフェンス攻勢で三菱商事Club TRIAXを破って開幕節勝利

2023年09月02日(土) 21:32

X1 Area開幕節第3日目は2日、大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで、X1 Area上位進出を目指すアズワンブラックイーグルスと、X1 Area昇格2シーズン目で勝ち星を一つでも多くあげたい三菱商事Club TRIAX対戦。試合はアズワンが攻撃力の差を見せ、21対12で勝利を収めた。

先制したのは、アズワンのミスに付け込んだ三菱商事。攻撃権放棄のために蹴ったパントボールを、アズワンのパントリターナー(PR)辻田篤史がファンブルする。敵陣44ヤードからのオフェンスのチャンスが転がり込んだ三菱商事は、ワイドレシーバー(WR)深栖拓のオープンへのランで前進し、クオーターバック(QB)松下嶺からWR馬渡健裕へのパスが決まると、相手のタックルミスもあり、そのままエンドゾーンに駆け込んでタッチダウン。トライフォーポイントは失敗したが6‐0としベンチのムードも盛り上がりを見せる。

なかなかオフェンスのリズムがつかめなかったアズワンだが、第2クオーターに入ると、新人QB滝藤雅貴のパスがようやく決まり始める。WR吉海雄大、横山公則、ランニングバック(RB)轟木祐人へのパスが次々と決まると、タッチダウンもWR木下敬士へのパスで決めて7‐6と逆転に成功した。

アズワンは前半終了間際の三菱商事のオフェンスを抑え込み、残り1分21秒で敵陣46ヤードからの攻撃権を得ると、QB滝藤が落ち着いてプレー。WR木下へのパス、RB坂井佑史郎のラン、反則で罰退後に再び坂井のランでゴール前2ヤードまで迫り、残り2秒を残してWR木下へのパスを決めて前半を14‐6とリードを広げ折り返した。

このまま引き下がれない三菱商事は、後半開始早々のキックオフリターンで、伊藤隆貴布がエンドゾーンでボールをキャッチすると、そのまま密集をうまくすり抜け100ヤードを独走しタッチダウン。トライフォーポイントは2点コンバージョンを選択して失敗したが、14‐12と追い上げる。

アズワンは後半、QBに予定通り渡邊貴信を起用。その2シリーズ目は自陣47ヤードから始まり、RB轟木のランで一気に敵陣深く侵入すると、QB渡邊からWR鎌谷へのパスや、渡邊自らのランで残り3ヤードとし、RB轟木のランでタッチダウンを奪い21‐12とリードを広げた。

粘りを見せる三菱商事は第4クオーターにゴール前6ヤードまで迫ったが得点につなげることができず、結局21‐12のまま試合を終えた。

アズワンの加納友輔ヘッドコーチは「(QB滝藤は)初戦だからか、緊張していたのか分からないが最初はうまくできなかった。途中から進みだしたのは覚醒したのではなく、いつも通りの力。ディフェンスは終始よかった。ただ、一発タッチダウンだけは我々のチーム力から考えると避けたかったのできっちり反省したい。次戦の(PentaOcean)パイレーツ戦は上位を狙うためには、勝つことが絶対条件。この2週間、パイレーツ戦にすべてをかけて練習したい」と気を引き締めなおしていた。