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【X1 Super第1節の見どころ】王者富士通フロンティアーズがX1 Super開幕節初戦に登場 エレコム神戸ファイニーズと昨季セミファイナルの再戦

2023年09月07日(木) 13:30

2023年度のX1 Superの秋季リーグ戦は、MKタクシーフィールドエキスポで9日正午にキックオフする、富士通フロンティアーズとエレコム神戸ファイニーズの一戦で幕を開ける。

過去4年間の対戦成績は、ライスボウル3連覇を狙う富士通が3戦3勝(2020年は対戦なし)。2019年は富士通が先制してエレコムが追い上げ、前半に一時逆転するシーンが見られたが、後半は地力を発揮した富士通が全クオーターで得点をあげる猛攻で27ー10で突き放した。2021年は富士通が着実に得点を重ね19ー11で勝利。昨年はライスボウルトーナメントセミファイナルで顔を合わせ、前半だけで4タッチダウン、1フィールドゴールで31点を奪った富士通が、エレコムを攻守に圧倒して38ー7と大差の勝利となった。

ここ2年間の試合では富士通のエースランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンがラン獲得ヤードの半分以上を叩き出している。また日本屈指のクオーターバック(QB)高木翼がそれぞれ268ヤード、274ヤードとパッシングオフェンスで獲得ヤードを記録している。

一方で富士通の強力な守備陣はエレコム神戸の攻撃を昨年はラン獲得ヤードマイナス15、パス獲得ヤード244、1タッチダウンに、2021年はラン獲得ヤード16、パス獲得ヤード149、1タッチダウンと1フィールドゴールと押さえ込んだ。攻守のこれまでと同じように機能すれば勝利は見えてくる。

対するエレコム神戸にとっては、このRBニクソンとQB髙木の2人をどう押さえ込むかが課題となる。破壊力あるニクソンの走りに守りを集中させれば、高木がパスを楽々と通すことになりかねない。守備陣の奮起が試合のカギを握ることになる。

ラン守備ではディフェンスライン(DL)とラインバッカー(LB)の連係がどう機能するか。またパス対策では昨シーズンのインターセプト数それぞれ1位と2位のアイゼアー・ピエールとブランドン・マッキンニーの両ディフェンスバック(DB)が、富士通のエース松井理己や小梶恭平、サマシー・グラントなどのワードレシーバー(WR)陣との空中戦をどう防ぎきるかが試合を左右する。

入団2年目を迎えたQBデイビッド・ビンデルが指揮するオフェンスが富士通守備陣を切り裂いて、富士通よりも多くの得点を奪うことができるか。実戦慣れしていないシーズン初戦ということもあって王者富士通を慌てさせてひと泡吹かせたい。