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【X1 Super第1節の見どころ】ハイパーオフェンスのパナソニック インパルスとパワーアップした堅守のノジマ相模原ライズが開幕節で激突

2023年09月07日(木) 15:00

X1 Superの熱戦が火ぶたを切る9日、MKタクシーフィールドエキスポで、過去2年連続ライスボウル出場のパナソニック インパルスと今春のパールボウル準優勝のノジマ相模原ライズが対戦する。昨年も開幕節で顔を合わせた両チームはその後ともにライスボウルトーナメントに進出。その強豪チーム同士が開幕節から激突だ。

昨年のライスボウルトーナメント出場チーム同士が対戦するのは、開幕6カードの中ではエレコム神戸ファイニーズ対富士通フロンティアーズ戦とこの試合だけ。今季を占う重要な一戦だ。

今季のパナソニックの大きな話題はクオーターバック(QB)を石内卓也と荒木優也の2人体制とすることだ。春のグリーンボウルMVPの石内はアシスタントコーチも兼任するベテランだ。一方の荒木は昨年の春公式戦で先発出場し、実戦経験を積んできた。

この二人のQBのサポーティングキャストとしてオフェンスを支えるのはランニングバック(RB)ミッチェルビクタージャモー、立川玄明、ワイドレシーバー(WR)桑田理介、小倉豪、木戸崇斗、ブレナン翼たちだ。そこに元ユタ州立大学のダックス・レイモンドが加わり、強力な布陣を形成する。

ディフェンスはディフェンスライン(DL)梶原誠人、イグエケリー祥一、清水澪寿が強力で、その後列にはジャボリー・ウィリアムス、小西憂、青根奨太といったオールX級のラインバッカーが控える。ディフェンスバック陣のパス守備にも定評があり、ジョシュア・コックス、秋山雅洋、小平泰雅、魚谷海仁、西岡英士、ワイズマンモーゼス海人、土井康平らはいずれも昨季インターセプトを記録している。

対するノジマ相模原は今年の春に5試合をこなし、戦力を整えてきた。QBカート・パランデックはそのうち4試合で先発出場し、DBから転向の佐藤力也、明松大雅、田窪大渡らレシーバー陣と呼吸を合わせてきた。主将で移籍2年目の宜本潤平が戦列復帰するのも心強い。

RBでは早稲田大学出身の新人吉澤祥に注目だ。中央突破のランはもちろん、ショートパスをキャッチしてロングゲインにつなげる走力を持つ。吉田光輝、デレクアキラウィリアムス、移籍の川上理宇らとともに笠井英治、池田卓弥、流正太朗らノジマ相模原自慢のOLユニットとのコンビネーションで強力なラン攻撃を展開する。

ディフェンスはLB田中喜貴、DB織田裕樹らプレーメーカーがそろうが、そこにフィリップ・レッドワイン(オクラホマ州立大)とコウルビー・キャンベル(デューク大)といった二人の外国籍選手が加わり、さらに堅守となった。

新人選手ではキッカー(K)兼パンター(P)の竹内空(名城大)のキックの飛距離にも注目だ。

試合の見どころとしては強力さを増したノジマ相模原のディフェンスが得点力の高いパナソニックのオフェンスにいかに対抗するか。また、ノジマ相模原が誇るXリーグ屈指のラン攻撃と、こちらもXリーグトップクラスのパナソニックLB陣による真っ向勝負も楽しみだ。現在X1 Super最長のレギュラーシーズン12連勝中のパナソニックが連勝を伸ばすか、ノジマ相模原が昨年のリベンジを果たすか。決戦は間もなくキックオフを迎える。