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【X1 Area】オール三菱ライオンズが敵地名古屋で粘るサイクロンズを退けて開幕2連勝 X1 Super復帰へまた一歩前進

2023年09月18日(月) 22:02


X1 Area第2節3日目は18日、愛知県名古屋市港区のCSアセット港サッカー場で、オール三菱ライオンズとご当地チームの名古屋サイクロンズが対決。攻撃力に勝るオール三菱が前半から試合を有利に進めて31‐23のスコアで、粘る名古屋を突き放して開幕2連勝を飾り、X1 Super復帰に向けて大きく前進した。

ファーストシリーズの攻撃は、先発クオーターバック(QB)ジョン・ギブスJr.が自らのランとパスで敵陣7ヤードまで侵入。次のプレーでワイドレシーバー(WR)吉田幸祐へのパスが決まり、タッチダウンを奪って先制した。

第2クオーターの45秒にはオール三菱のディフェンスライン(DL)宮田直人が相手エンドゾーン内でボールキャリアーをタックルに仕留めてセーフティとなり、リードを9‐0と広げた。続く攻撃でも3プレー目にQBギブスJr.が名古屋守備陣をかわしながら49ヤードを走りタッチダウン。 15-0と大きくリードした。

しかしこの後、名古屋の反撃がはじまる。新加入のQB是澤が率いるオフェンスがタッチダウンを連続して奪う。第2クオーター6分すぎにランニングバック(RB)丹下翔太が右中央を4ヤードねじこんでタッチダウン。さらに前半残り21秒にはエンドゾーン中央で待ち構えるWR藤田陸への14ヤードパスが決まって14‐16と2点差に迫る。

後半に入って勢いづく名古屋は7分33秒に逆転を狙ってキッカー(K)松久拓斗が40ヤードフィールドゴールを果敢に蹴るものの失敗。その直後の攻撃で、オール三菱は自陣24ヤードから攻撃を開始。3回のファーストダウンを更新して、ギブスJr.からエンドゾーンに入り込んだWR奥瀬寛太への14ヤードタッチダウンパスで22‐14と再びリード広げる。

粘る名古屋は第4クオーター5分14秒、K松久が27ヤードのフィールドゴールを今度はきっちり決めて5点差に詰め寄る。

昨年電通キャタピラースとの入替戦で先制しながら逆転で敗れ、X1 Superから降格したオール三菱。「今年の目標は『X1 Super再昇格』。チーム全員で目指している」とオ-ル三菱の林顕ヘッドコーチ(HC)が言うとおり、復帰に賭ける意気込みは相手が猛追する場面でも現れた。キャプテンの重責を担うRBの中野哲也がファーストダウンを12、21、24ヤードと一発で獲得する執念のランで敵陣14ヤードまでボールを持ち込む。そして8分8秒にQBギブスJr.が右オープンを走り切り、タッチダウン。31‐17として点差を2ポゼッションにする。

名古屋も地元での勝利を目指し、粘り強いオフェンスを展開する。残り時間1分24秒にRB畑中星哉が4ヤードランでタッチダウンし、点差を8点と縮めた。その後、攻撃権を獲得するため、オンサイドキックを試みたが、オール三菱がリカバーして万事休す。

試合後に林HCは「思うようにプレーが出来なかった。ディフェンスは止めきれなかったし、オフェンスも攻めきれていなかった。反省材料の多い試合だった。Areaの各チームのレベル差はないだけに、どの試合も気は抜けない。次は一つのヤマとなる富士フイルム海老名ミネルヴァAFC戦。しっかりと準備してベストなチーム状態で挑みたい。どの試合もそうだが、前半に得点を重ねてハイスコアゲームの展開に持ち込めれば」と、一戦必勝で勝利を重ねて『Super再昇格』をつかみ取る勢いだ。