【X1 Super第2節の見どころ】パールボウル決勝の再戦はオービックの連勝か、それともノジマ相模原のリベンジか
2023年09月21日(木) 16:38
2023年のX1 Super秋季リーグ第2節は24日、オービックシーガルズとノジマ相模原ライズが第一カッターフィールド(秋津サッカー場)で対戦する。両チームの対戦は、今春のパールボウル決勝の再戦となる。
パールボウルを制して秋シーズンに挑んだオービックは、その調子を維持して開幕節の電通キャタピラーズに勝利した。オフェンスでは、新加入のクオーターバック(QB)タイラー・クルカが、パス23回中16回成功、2タッチダウンのパフォーマンスで上々の滑り出しを見せた。春はパールボウル決勝の数プレーしか登場しなかった司令塔が、ひと夏を越して周囲との連携をしっかり合わせてきた。パールボウル決勝ではタッチダウンを奪えず、9得点に終わったオービック攻撃陣に大きな戦力が加わったといえる。
また、ランオフェンスでは、主将のランニングバック(RB)李卓が54ヤードタッチダウンランを見せるなど、開幕から好調をキープしている。西村七斗とのRBデュオは、ノジマ相模原にとって脅威となるだろう。
オービック自慢の守備陣は、空中戦が得意の電通パス攻撃をわずか144ヤードに封じるなどタッチダウンを許さず。第1クオーターにフィールドゴールで3点を失って以降は、スコアボードに得点を刻ませなかった。板敷勁至、清家拓也、仲里広章、カーデル・ローリングスで固めるフロント4人はリーグ屈指の強力布陣で、坊農賢吾、助川左門ら3列目はビッグプレー能力を秘めている。
一方のノジマ相模原は、春のリベンジを果たそうと全力でぶつかってくるはずだ。QBカート・パランデックは開幕節のパナソニック インパルス戦で、パス成功率55.6%の1タッチダウン、1インターセプトと物足りない数字だった。前半戦の山場となるオービック戦では、さらなる奮起が期待される。低調だったオフェンス陣の中で目立ったのが、新加入のワイドレシーバー(WR)クリス・ヴォーン。身長185センチ、体重87キロの25歳は、チームトップの6回捕球73ヤードをマークした。春のオービック戦ではヴォーンと主将のWR宜本潤平が不在だっただけに、雪辱を果たすためにはこの2人が重要なピースとなるだろう。
守備では、コルビー・キャンベルとフィリップ・レッドワインの新加入LBコンビに注目する。身長180センチ、体重104キロのキャンベルと身長188センチ、体重103キロのレッドワインはパナソニック戦で、それぞれ2つのロスタックルを記録するなど存在感を示した。身長180センチ以上、体重110キロオーバーの大型選手をそろえるオービックのオフェンスラインとの攻防は、見ごたえがありそうだ。