【X1 Super第2節の見どころ】IBM BIG BLUEのツインQBとエレコム神戸ファイニーズの長身DBコンビのマッチアップ 接戦必死の空中戦
2023年09月21日(木) 15:37
X1 Super秋季リーグ戦第2節第2日は24日正午からMKタクシーフィールドエキスポで、昨年4勝1敗でDivision A2位のIBM BIG BLUEと、3勝1敗1分けでDivision B3位だったエレコム神戸ファイニーズが対戦する。
IBMは開幕戦otonari福岡SUNSとの空中戦を制して46‐28(第3クオーター終盤に雷のため中止。ただし試合は成立)で勝利。新加入のクオーターバック(QB)ビクター・ビラモンテスとこれまでの主戦QB政本悠紀のツインQBががっちり組み合って、2人合わせて5タッチダウン、パス獲得387ヤードを荒稼ぎする活躍で順調なスタートを切った。
対するエレコム神戸は、開幕戦でライスボウル3連覇を目指す王者富士通フロンティアーズと対戦。試合序盤から得点されて主導権を握られたが、後半にセーフティを奪ってからは反撃に転じて得点を重ねた。14‐31で敗れたものの、粘り強さを見せつけただけにこれまでの対戦で相性の良いIBMに勝利して2年連続ライスボウルトーナメント進出への足掛かりを掴みたいところだ。
両チームは過去3年で毎年対戦し、エレコム神戸が2勝1分けと負けなし。ただしいずれの試合も最終クオーターまでもつれ込む接戦だった。昨年はライスボウルトーナメントのクオーターファイナルで対戦し、エレコム神戸が前半で21‐3と圧倒したものの過去の試合同様に競り合いとなって、エレコム神戸が35‐25で勝利を収めている。
昨年の雪辱を晴らしたいIBMだが、QBビラモンテスと実績のある好パサー政本が交互に登場して指揮する攻撃が厚みを増している。otonari福岡との初戦では、12人のレシーバーに対して投げ分け、相手守備陣を翻弄させた。特に大学時代からレシーバーとしてその能力が高く評価されていた新人ワイドレシーバー(WR)糸川幹人(関学大)が、この戦いでは112ヤード、2タッチダウンと新人離れした活躍をみせた。またエースレシーバー近江克仁も新人に負けじと7キャッチ、1タッチダウンを奪い、堅実なプレーをみせた。
迎え撃つエレコム神戸にとっては、パッシングオフェンスを向上させたIBM攻撃陣をどう防御するかが勝利のポイントとなる。特にアイゼアー・ピエールとブランドン・マッキンニーの、ともに180センチを超える長身ディフェンスバック(DB)が相手の多彩なパスをどれだけ防ぎ切り、空中戦を制するかがカギを握る。これまでの試合と同じくランプレーを中心に攻撃時間をじっくり使いながら、富士通戦で70%以上のパス成功率をみせたQBデイビッド・ピンデルのパッシングオフェンスでさらにゲインしていき、先制点を奪い、得点を重ねながら試合を有利に進めたいところ。
これまでの対戦同様、最後までどちらに勝利の女神が微笑むかわからない展開が予想され、それだけに観客は一瞬たりも目が離せない好ゲームになりそうだ。